フォード、2028年にWRCへの復帰を宣言 16年ぶりワークス参戦 Mスポーツと提携、市販車開発にも影響あり

公開 : 2026.10.06 17:25

ラリーマシンはどのようなデザインに?

フォード・レーシングの部門責任者マーク・ラッシュブルック氏は、「最新のオフロード技術から得た知見をすべて活かし、WRCに戻って勝利を目指すと同時に、そこを試験場として活用し、さらに多くの知見を得て、欧州のお客様が日常的に運転できるラリー由来の車両に反映させていきます」と約束した。

フォードは、現在WRCで『フォード・プーマ・ラリー1』を運用しているMスポーツと協力し、2028年には同プログラムに「直接関与」する予定だ。

生産終了となったフィエスタ(画像)の流れをくむ新型車が開発中だ。
生産終了となったフィエスタ(画像)の流れをくむ新型車が開発中だ。

WRCチームは2029年に新型レーシングカーを投入する予定で、そのデザインはフォードの新型市販車からインスピレーションを得ている。最新のWRCレギュレーションでは、ボディスタイルに関する新たなルールが導入されており、セダン、ハッチバック、クロスオーバー、特注車が、2037年(レギュレーションの有効期限)まで参戦可能となる。

トヨタは新型の2ドア・クーペをテストしているとみられ、一方、新参のプライベートチームであるラリー・ワンはポルシェ・マカンのシャシーを使用するようだ。

フォードは、ルノー5をベースに、フィエスタの流れを汲む新型ハッチバックを2028年の発売に向けて開発中だ。このモデルはEVとなるが、WRCの「シルエット」規定の下で、内燃機関搭載ラリーカーのサイズやボディスタイルの基盤となる可能性もある。

オフロード競技で活躍してきたフォード車

バウムビック氏は、このラリープログラムが、ダカールやバハ1000といったオフロード競技ですでに使用されているST、RS、ラプターといった既存のサブブランドのいずれかで運営されるかどうかについては、明言を避けた。

Mスポーツは、今後導入されるWRC27スペースフレーム規定に合わせて新型車を開発する意向をすでに示している。

バハ1000に参戦するフォード・レンジャー・ラプター
バハ1000に参戦するフォード・レンジャー・ラプター

来シーズンに向け、同チームは新しいFIAラリー2 WRCキットを装着した『フィエスタR2』で参戦する計画だ。このキットは、既存のマシンでもライバルの新世代マシンと互角に競えるように設計されている。

フォード車はWRCで94回のラリー優勝を果たしており、ワークスチームは3度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。

Mスポーツは独立チームとして2017年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、ドライバーのセバスチャン・オジェ選手は2017年と2018年に2年連続でドライバーズタイトルを獲得した。しかし、Mスポーツが最後に優勝を飾ったのは2023年で、今年の最高順位は4位にとどまっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事