メルセデス・ベンツAクラスがフェイスリフト

公開 : 2015.06.27 22:40  更新 : 2017.06.01 02:09

メルセデス・ベンツAクラスが、修正されたエンジン、新しいルックス、そしてモータースポーツにインスピレーションを受けたモデルの追加などのフェイスリフトを受けた。また、インテリアにもアップグレードが施された。

エクステリアでは、メルセデスのダイヤモンド・グリルがスタンダードとなるフロント・エンドが大きく変更されている。また、より角ばったフロント・バンパー、リデザインされたテール・ライト、統合されたエグゾースト、そしてオプション装備のLEDヘッドランプなども変更点だ。

インテリアでは8.0インチのスクリーンを持つインフォテインメント・システムがアップグレードされた。このインフォテインメント・システムは、アップルのカープレイとミラーリンクといったスマートフォンとのリンクを持つものだ。

キャビンも新しい素材とインテリア・カラーが用いられ、ハイグレードなトリムではアンビエント・ライトも装備されるようになった。

新しいAクラスのトップ・モデルは、従来通りA45 AMGである。今回その2.0ℓターボ・ユニットに手が入った。パワーは21ps、トルクは2.5kg-m上げられ、381ps/6000rpm、48.4kg-m/2250rpmとなった。また4WDモデルは、レスポンスとシフト・アクションを改善した新しいソフトウェアを持つ7速デュアル・クラッチ・トランスミッションが採用された。また、3速から7速まではレシオが低められている。この結果、メカニカル・ロッキング・フロント・ディファレンシャルなどがセットされたダイナミック・プラス・パッケージを選択した場合、0-100km/h加速は4.2秒にまで短縮された。これはフェイスリフト以前のモデルから0.4秒の短縮であり、最新のアウディRS3よりも0.1秒速いタイムである。最高速度は、リミッターの効く250km/h、CO2排出量は162g/kmで、燃費は14.5km/ℓだ。

A180ディーゼルは、最も効率的なモデル。A45 AMGの2倍近い28.6km/ℓという燃費を持つ。あmた、CO2排出量も改善され、フェイスリフト前よりも9g/km少ない89g/kmとなった。

A220ディーゼルは、そのパワーが170psから177psにまでアップされた。

ちなみに、今回のフェイスリフトを機に、Aクラスも他のメルセデスと同様のネーミングが採用されるようになる。いままで、AクラスのディーゼルにはCDIというネーミングが最後に付けられていたが、これが排気量とディーゼルのdの組み合わせ、つまりA180d、A220dという風に変更となった。

視覚的な変化とともに、この2015年モデルのAクラスには、乗り心地を改善するためにオプションでアダプティブ・ダンピング・システムが採用された。ダイナミック・セレクトとネーミングされているもので、10週間にわたってR&Dで開発をしたもの。モードはコンフォート、スポーツ、そしてエコの3つだ。

トリム・レベルの変更はなく、今回すべてのモデルにバック・カメラが標準となったことが装備上での変更だ。

また、新しいグレードとしてモータースポーツ・エディションが用意されるようになった。これはF1チームからインスピレーションを受けたもので、グリーンにペイントされたホイイールや、スポーツ・シート、ダッシュボードが専用装備となる。このモデルは、A220dに設定される。

新しいAクラスは9月からのデリバリーが予定されており、オーダーは7月の3日から可能となる。価格は、まだ発表されていないが、恐らくベーシックなA180SEの£20,715(400万円)からという値付が予想される。

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