ランチア・デルタHFインテグラーレ オークションで新記録

公開 : 2018.02.20 06:10

レトロモービル・ウィークのオークションから注目の結果をピックアップ。期間中に最初に行われたRMサザビーズ・パリ・オークションは、落札率82%で、総額2375万ユーロ(32億625万円)と盛況でした。デルタHFインテグラーレは新記録を達成。

text: Kazuhide Ueno(上野和秀) photo: RM Sotherby’s/Dirk de Jager、Peter Singhof

走行2万km デルタHFインテグラーレの結果は?

世界中のクラシックカー・ファンにとって見逃せないイベントがレトロモービルだ。そこに集うのは地元フランスからはもちろんのこと、ヨーロッパやアメリカ、そして日本からも数多くのエンスーが足を運ぶほどだ。これらの世界中から集まるファンを対象として期間中に3つのオークションが開かれ、最初に行われたのがRMサザビーズ・パリ・オークションなのである。

オークションはRMサザビーズらしく数多くの高額車はもちろんのこと、現実的な価格のコレクターズカーも用意された。ここで注目を集めたのは別稿で紹介した新旧3台のブガッティ(詳細については「ブガッティ・シロン 4億4871万円で落札 走行1000km」をご覧いただきたい)と、ほとんど出てこないマセラティMC12だった。事前に注目を集めていたフェラーリ166MMスパイダーやフェラーリ275GTBアロイ、イゾ・グリフォA3/C、マクラーレンP1は入札が進まず流れている。


注目したいのがランチア・デルタHFインテグラーレEvoIIディーラーズ・コレクション。限定車であることに加え、走行2万kmということから新記録となる2174万円で落札された。最近人気を集めていたフェラーリ308GTBヴェトロレジーナだが、アメリカ仕様でライトブルー・メタリックだったためか1786万円で終えてしまった。このほかトライアンフTR3Aワークス・ラリーカーは2484万円まで値を上げている。

RMサザビーズ・パリ・オークション トップ10

2017年ブガッティ・シロン(4億4871万円)
2005年マセラティMC12(2億7026万円)
1958年BMW507ロードスター・シリーズII(2億3988万円)
1993年ブガッティEB110スーパースポーツ・プロトタイプ(1億5559万円)
1992年フェラーリF40(1億2598万円)
1954年OSCA2000S by モレッティ(1億0699万円)
1967年マセラティ・ミストラル4.0スパイダー(9940万円)
1970年マセラティ・ギブリ4.7スパイダー(9560万円)
1995年ポルシェ993ターボ・カブリオレ(9180万円)
1954年メルセデス・ベンツ300Sロードスター(8725万円)

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