試乗 フォード・マスタング 2.3ℓ4気筒、ハンドリングが魅力

公開 : 2018.08.14 10:20  更新 : 2018.08.14 10:23

バランスの取れたハンドリング

マスタングの図体の大きさは、加速よりも乗り心地やハンドリングの面でより明らかになる。だがここでも、V8に対する4気筒の利点が浮かび上がってくる。現行型のV8とつきあわせて比べたわけではないが、その体躯からは想像できないほど機敏な2.3ℓ版のハンドリングは、これまでにテストしてきたより大きなエンジンを積むマスタングには無かったものだ。

思いもよらず軽い足どりでスパッと曲がるとくれば、当然コーナリングは得意科目だ。V8よりも軽いエンジン重量はもとより、モデルライフのさなかにも関わらずフォードがサスペンションに加えた改良(ダンパー減衰力の見直し、スタビライザーの強化、リアサスペンション周りの補強)も効いている。

生き生きとしてバランスの良い、後輪駆動のクーペとして望ましいハンドリングには思わず夢中になるし、パワーとタイヤグリップのバランスもとれている。

ライバルとなるヨーロッパのスポーツカー勢が身につけた節度ある挙動、そして快適性と運動性のバランスには欠けるところがあるが、乗り心地のほうも十分快適だ。

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