ロードテスト キアe-ニロ ★★★★★★★★★☆

公開 : 2019.05.18 07:50  更新 : 2021.03.05 21:36

英国市場初投入が成功とは言えなかったキアのEVですが、第2弾は親会社であるヒュンダイの、上々の評価を受けたコナ・エレクトリックすら凌ぐ実力を発揮。手頃な価格のEVとしてはベスト、と英国編集部は判定しました。

もくじ

はじめに

意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆

内装 ★★★★★★★★☆☆

走り ★★★★★★★★★★

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

操舵/安定性 ★★★★★★★★★★

快適性/静粛性 ★★★★★★★★☆☆

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

スペック

結論 ★★★★★★★★★☆

はじめに

キアが英国市場に投入した第2のピュアEV、e-ニロと銘打たれたクロスオーバー・ハッチバックは、2014年に発売された第1弾のソウルEVとは毛色の違うものだ。ソウルEVは、2018年になってやっと、英国で500台が登録された。このクロスオーバー・コンパクトは27kWhのバッテリーを積み、航続距離は210kmほど、0-100km/h加速は10秒以上を要する。それでいて、価格は3万ポンド(約450万円)もするのだ。売れるほうが不思議というものである。それとe-ニロは多くの点で対照的だが、最大の違いは、2019年、英国での販売初月に900台を捌いたことだ。

バッテリー供給の問題がネックとなり、キアは生産規模を拡大できずにいるため、ディーラーでは顧客にデポジットを入れるよう奨めているが、納車まで少なくとも1年は待つことになる見込みだ。なにしろ、キアの本拠地である韓国だけでも5000台ほどのバックオーダーを抱えているというのだから。

世界中で多くのひとびとが、このe-ニロにおいてキアが、ソウルEVのときとはまったく異なる仕事をしたと思ったに違いない。だからこそ、生産が追いつかないほどの注文が集まっているのだろう。はたして、本当にそこまでの進歩を遂げているのか、ここでは厳密に検証していきたい。

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