【タイカンのベストはEVのベスト】ポルシェ・タイカン 4S 航続距離407km

公開 : 2019.12.18 09:50  更新 : 2021.02.10 17:27

タイカンに並ぶモデルは目下存在しない

モーターやインバーターの容量ではターボやターボSが上でも、93.4kWhバッテリーをオプションで積んだタイカン4Sが、航続距離の一番長いタイカンとなる。パフォーマンスによる電費の差だけでなく、車重も165kgもターボより軽量なことも影響している。

タイカン・ターボはあまりにも速すぎ、助手席の人を不安に感じさせる可能性もある。4Sの正気を保てる性能の方が、多くの人に歓迎してもらえると思う。

ポルシェ・タイカン 4S
ポルシェ・タイカン 4S

4Sとターボのパワートレインに越えられない壁があっても、シャシーの仕上りは見事。車重の重いターボSを試乗した際、その質量を制御下に留めていることに驚かされたが、少し軽量な4Sは一層良い。

2tを超える車重とハンドリング、乗り心地を、4S並みに巧妙にバランスさせている4ドアモデルには、お目にかかったことがない。パナメーラですら届かない。

リムジン並みの乗り心地の良さに、秀逸なステアリングの反応と正確性とを備え、ボディサイズは一回り小さく感じられるほど。ボンネットの下のエネルギー源を問わず、タイカンに並ぶことができるモデルは今のところ存在しないだろう。

かといって、運転を心から楽しいと感じられるクルマでもない。EVならではの即時的なパワーデリバリーに慣れてしまうと、新鮮味が薄まってしまうことは事実。筆者はまだ本当に運転が楽しいと思えるEVには出会えていないようだ。

最高評価を得るべきはタイカン4S

ポルシェ・タイカンは魅力に溢れ、ドライバーが得られる満足感や到達感も高い。目下のEVの中では、圧倒的な存在にあることは違いない。

AUTOCARで満点の評価を与えることは極めて稀だ。タイカン4Sの評価にはとても悩んだ。編集部に電話をして、試乗評価について検討する必要性すら感じた。

ポルシェ・タイカン 4S
ポルシェ・タイカン 4S

ポルシェ・タイカン4Sが、4ドアのEVというカテゴリーで突出した完成度を得ていることは明らか。現段階では満点を与えて良いと判断した。

S4を味わったいま、タイカン・ターボやターボSに満点を与えることはないだろう。4Sが、僅かなパフォーマンスの差に留めながら良好な航続距離を実現している中にあって、ターボをさらに高く評価することは難しい。

タイカンは4Sが登場する以前から、現在手に入るEVの中で最高の仕上りを得ていた。今回4Sが登場したことで、最高という評価を更新したといって良い。満点は4Sにこそ相応しい。

ポルシェ・タイカン 4Sのスペック

価格:8万6367ポンド(1209万円)
全長:4963mm
全幅:1966mm
全高:1381mm
最高速度:249km/h(リミッター)
0-100km/h加速:4.0秒
航続距離:333km−407km(93.4kWhバッテリー時 386−463km)
CO2排出量:0g/km
乾燥重量:2140kg
パワートレイン:交流同期モーター2基
バッテリー:79.2kWhリチウムイオン
最高出力:435ps(オーバーブースト時 530ps)
最大トルク:65.1kg-m(93.4kWhバッテリー時 66.1kg-m)
ギアボックス:2速オートマティック

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