【英国版中古車のすゝめ】 ロールス・ロイス・シルバースピリット&スパー

公開 : 2020.01.11 07:50  更新 : 2020.12.08 10:56

掘り出し物を発見

ロールス・ロイス・シルバースピリット 登録1982年 走行9万9135km 価格1万ポンド(140万円)

初期のシルバースピリットなら、このくらいの価格は一般的。この個体は履歴も良い。整備記録も残っており、走行距離も間違いない。先代のオーナーは2000年から所有しており、2013年から今まで480kmほどしか走っていない。最近の整備は2017年11月に受けている。

ロールス・ロイス・シルバースピリット(1982年)
ロールス・ロイス・シルバースピリット(1982年)

ボディ周りの状態は良好。リアのホイールアーチ周りの状態も良い。フェンダーのリップ部分には気泡が出てきている。補修塗装もいくつか受けている。サイドシルにサビが若干見られるが深刻な部分はない。リアウインドウ周辺のモールにも亀裂はない。

タイヤはリアが古いミシュラン製で、フロントは新しいグラバー製。マフラーの状態も良い。エンジンは整備を受けており、クーラントは透明を保っている。トランスミッション・フルードも新しい。

車内はレザーに若干のヒビが見られるが、木パネルの状態は良いようだ。イグニッションスイッチ周りに若干の痛みがあるほか、ドアパネルにも一部亀裂がある。

シフトチェンジも安定しており、始動性も良好で走りも上質。ブレーキの効きも良い。油圧計と水温計は正しく動いており、車内の電装品も全て動く。エアコンのガス補充もしてくれるそうだ。

オーナーの意見を聞いてみる

「ノッティンガムに中古車がかなりあります。彼らはクルマの価値をわかっていません」 と話すのは、珍しいシルバースパー・ミュリナー・パークウォード(MPW)を所有するロビン・シャーウッド。

「父がシルバー・シャドー所有していて、自分も乗りたいと思っていました。シルバースピリットとシルバースパーは新車時より、今の方が印象は良いと思います。素晴らしい価値を持っていますし、とても丁寧に作られたクルマです」

ロールス・ロイス・シルバースピリット/シルバースパー(1980〜2000年)
ロールス・ロイス・シルバースピリット/シルバースパー(1980〜2000年)

「ロンドンの宝石商が妻へのプレゼントとして買ったクルマで、完璧な整備歴も残っていました。ベントレーのディーラー、ジャックバークレーで購入後は、スペインと英国のロールス・ロイス専門店でメンテナンスを受けていたようです」

「走行距離は3万7000km足らずで、わたしが2オーナー目。MPWにはシャンパン・クラーにアメリカンフレーム・ウォルナット、ステンレス製のボディトリムに葉巻ケースが付いています」

「最も大切なアドバイスは、ちゃんとメンテナンスできるかどうか。この良好な個体ですら、(費用のかかる)油圧システムのオーバーホールが必要となりましたから」

おすすめ記事

 

クラシックの人気画像