【横目デザインもセレブ人気】新型キャデラック・エスカレード(5代目) 登場の背景

公開 : 2020.02.11 18:20  更新 : 2021.10.09 23:55

第5世代のキャデラック・エスカレードがビバリーヒルズで発表されました。「横目デザイン」に対する現地の反応は良好。さて、エスカレードの歴史を振り返るとともに、現地での受け入れられ方を見てみましょう。

第5世代エスカレード、2020年秋に北米発売

text:Kenji Momota(桃田健史)

エスカレードも、ツゥ~んとした横目に。

近年のキャデラックSUV&クロスオーバーのトレンド、XT6に代表されるグリルフェイスで、新型キャデラック・エスカレードが登場した。

新型キャデラック・エスカレード
新型キャデラック・エスカレード

米ゼネラルモーターズ(GM)が新型エスカレードの世界発表に選んだのは、世界屈指のセレブタウン、カリフォルニア州ビバリーヒルズだ。

発表日は、アメリカ時間の2020年2月4日。GMがこの時期に単独モデルの世界発表を独自イベントで行うことは極めて稀。

理由は、旧来型の北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)が事実上、廃止されたからだ。

デトロイトショーは、6月に新たにITとカルチャーを掛け合わせたイベントとして再出発する。

こうした自動車産業界の時代変化は、結果的に、エスカレードにとってはプラス要因になったと思う。

第5世代となったエスカレードは、ダッシュボードに38インチの曲面OLEDディスプレイや、自動車向け初搭載となるオーストリアのオーディオブランド・AKGのユニットを搭載。エンターテインメント業界の人々にとっては、大きな話題である。

エクステリアで第3世代から続いてきた、縦型ヘッドライトのフェイスが変わったこともエスカレード新時代の象徴として、ビバリーヒルズでは快く受け止められている。

それほどエスカレードのブランド価値は高いのだ。

エスカレード、なぜ1999年に登場したのか

アメリカに限らず、世界のセレブ御用達となっているエスカレード。

GMジャパン関係者は「会社経営者の方が多いです。年齢は幅広く20代も珍しくありません。欧州車を含め様々なクルマからの乗り換えがあります」と日本でのオーナー層もいわゆるセレブであることを証言する。

セレブに人気のエスカレードだが、その歴史はけっして古くない。誕生したのは、いま(2020年)から21年前の1999年だ。

なぜ、1999年だったのか?

理由は、アメリカでのSUVブームがプレミアムブランドにまで及んだからだ。

1990年代初頭、SUVブームの火付け役となったのが、2代目ジープチェロキー(型式XJ)だった。日本でもホンダ系ディーラーで販売されて人気を博したが、本国アメリカでも日常使いのクルマとして幅広い年齢層がチェロキーを指示した。

このトレンドに乗ったのが、ブロンコ後継のフォードエクスプローラーだ。チェロキーとエクスプローラーは、北米市場ではミッドサイズSUVと呼ばれる。

次に生まれたのが、フルサイズSUVというカテゴリーだ。シボレーではC/Kシリーズのラダーフレームを活用して、GMシボレーに飛び火した。タホ、そしてサーバーバンの登場だ。

商用やオフロードユースが多かったSUVに、ビジネスマンやセレブが乗る時代がやって来た。

こうしたお膳立てが揃ったことで、エスカレードの出番となった。

この記事に関わった人々

  • 桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?

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