【今あらためて試乗】トヨタ・ソアラ2.0GTツインターボ(Z20) 白いソアラで青春は取り戻せる?

公開 : 2020.03.20 16:50  更新 : 2021.01.28 18:09

2代目ソアラ=ソアラ2.0GTツインターボ(Z20)に試乗します。見た目のかっこよさからスポーティな走りを想像していると、少し面食らってしまう? オリジナルコンディションをキープした個体です。

もくじ

白い2代目ソアラ、色褪せない美しさ
80sを感じさせるターボの高まり
白いソアラで青春をもう一度

白い2代目ソアラ、色褪せない美しさ

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

2代目ソアラといえば白いボディ、スーパーホワイトのイメージが強い。

今回撮影したソアラは昭和62年式(1987年)の2.0GTツインターボというグレードで、神奈川県厚木市にあるショップ、ZOOMが販売していた車輛である。

ヘッドランプ大き目、グリル小さめが絶妙な精悍さを醸し出す。空飛ぶライオンをイメージしたというエンブレムは七宝焼きが用いられている。バンパーに入れられたTWIN TURBOの文字も斬新といえる。
ヘッドランプ大き目、グリル小さめが絶妙な精悍さを醸し出す。空飛ぶライオンをイメージしたというエンブレムは七宝焼きが用いられている。バンパーに入れられたTWIN TURBOの文字も斬新といえる。

取材した時にはすでに売れてしまっていたのだが、「若い頃憧れたソアラにもう一度乗ってみたい」といってこのクルマを手に入れたオーナー氏は快く撮影を許可してくれたのだった。

走行距離はたったの4万8000kmで、しかも内外装ともフルオリジナルの状態という珍しい個体である。

80年代~90年代は、現在よりもはるかにドレスアップやチューニングが盛んだった。ソアラのような国産スペシャリティカーといえばステアリングやホイールがアフターのものに変わっていて当たり前のような風潮があった。

2代目ソアラは4スポーク型のステアリングが一般的だが、2.0GTツインターボだけは3スポークのスポーティなタイプが標準だった。

また少し高すぎるように見える車高も、足回りが純正状態にあることを表している。

2代目ソアラは、同じ時代のトヨタ・マークII(6代目、X80型)をクーペ化したようなボディを与えられているが、現代の眼で見ても端正で美しい。

一方インテリアは茶色のモケットで、こちらは80sの日本車らしさが香る。さっそく走り出してみよう。

80sを感じさせるターボの高まり

こげ茶色のダッシュボードは樹脂の成型部品だが、ドアの内張まで続くラップアラウンドデザインでスポーティさが漂う。

センターコンソールに並んだスイッチ類は80年代に流行したステカセ風の大きなもの。メーターは当時最新のスペースビジョンメーターと呼ばれるデジタル表示、メーターの右にターボのブースト、左にシフトインジケーターが来る配置も実にまとまりがいい。

3スポークのステアリングが2.0GT-TWIN TURBOの特徴。メーターは虚像表示といわれるスーエースビジョンメーターである。オーディオはコウキュウオーディオ、テクニクス製の2DINタイプ、メタル対応(!)が付いている。
3スポークのステアリングが2.0GT-TWIN TURBOの特徴。メーターは虚像表示といわれるスーエースビジョンメーターである。オーディオはコウキュウオーディオ、テクニクス製の2DINタイプ、メタル対応(!)が付いている。

興奮が最高潮に達したところで走りはじめると……これがフツーなのである。

目をつぶっていたら、これが80年代のクラウンなのかカローラなのかわからないくらいに穏やかな乗り心地でクセがない。

見た目のかっこよさからスポーティな走りを想像していると、少し面食らってしまうかもしれない。

一方2Lツインカム、ツインターボの1G-GTEUは、過給が始まる3500rpmあたりまでは少し心許ないが、そこから急激に圧が高まっていく様子がわかる快速ユニットだ。

シフトアップの度にドラマがあるので、現代のエンジンよりもよほど個性的といえる。

ガツンと来るパワーを受け止めるボディの方はフワフワしたままなのだが、それが返って80年代の日本車らしい懐かしさに繋がっている。

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