【年内に決断へ】次期ポルシェ718ボクスター/ケイマン ハイブリッド仕様の続報

公開 : 2020.03.26 06:10

独ポルシェのブルーメ会長が、次期718シリーズのハイブリッド版について、状況を語りました。昨年のモデル毎の販売台数も判明。

ブルーメ会長 AUTOCARに明かす

ポルシェが行った2019年の業績発表は、新型コロナウイルスの感染拡大による工場の一時閉鎖から、わずか2日後に行われた。

その席で、オリバー・ブルーメ取締役会会長は、AUTOCARに対して、992型911の「とてもパワフルな」ハイブリッド仕様をローンチすると認めた。

ブルーメ会長は、ハイブリッド仕様の718シリーズについて、年内に決断すると明かした。
ブルーメ会長は、ハイブリッド仕様の718シリーズについて、年内に決断すると明かした。

また、ミドシップ・レイアウトのスポーツカー、718シリーズのハイブリッド車については、今年中に決断を行うとした。

ブルーメは昨年の春に、「すでに電気で走る718のプロトタイプを完成させています。そしてハイブリッドのプロトタイプも製作中です」と語っていた。

さらに、「(718の)次世代モデルがハイブリッドになる可能性はあります。しかしまだ、単なるハイブリッドになるか、それともプラグイン・ハイブリッドになるかは確定していません」としていた。

タイカン 813台を納車

またブルーメは業績発表の場で、EVとして登場する次世代型マカンについて、2022年に発表する計画であることを明かしてくれた。

グローバルの活動に関する業績は既報のとおりで、販売台数は2018年に比べて10%増の28万800台に増えている。ベストセラーはSUVのマカン(9万9944台)。

独ポルシェAGが発表したモデル毎の納車台数と生産台数。
独ポルシェAGが発表したモデル毎の納車台数と生産台数。

これにカイエン・シリーズが続く(9万2055台)が、そのなかの15%がカイエン・クーペであった。

またEVのポルシェ・タイカンは、2019年に世界で813台を納車したことも発表された。

2500ドルの予約金を支払ったカスタマーは、3万人となり、このうち1万5000人が、正式にオーダーを行ったという。

イギリス 第4の市場

なお2019年のイギリスは、ポルシェにとって魅力的なマーケットとなった。世界で4番目に大きな市場となったのだ。

英国におけるセールスは23%増大。911の販売台数はグローバルではわずかに減少したが、イギリスでは22%アップとなっている。

業績発表のプレスカンファレンスに登場したタイカン4 S。
業績発表のプレスカンファレンスに登場したタイカン4 S。

なお、英国においてもベストセラーとなったのは、やはりマカン。前年比18%増の4988台を販売した。

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