【世界の自動車オークション】新型コロナ・ショックで値下がり 2020年は、天国か地獄か

公開 : 2020.04.18 05:50  更新 : 2020.12.08 18:54

コロナ禍で、コレクターズカー・オークションの相場が、大きく動いています。レポートする競売では、これまでの半額から2割ほどに値落ちする車種も。今後の動向の予想と、相場の動きのポイントを考えてみましょう。

もくじ

オークション 次々と中止に
パームビーチの結果 半額に値落ちも
今後の展望は?

オークション 次々と中止に

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:RM Sotheby’s

いま、世界はヒトと新型コロナウイルスとの戦いのまっただ中にある。

欧米では外出制限令が始まってヒトとモノの動きが止まり、その影響は自動車業界全体に及んでいる。ダメージは、コレクターズカー・オークションにまで飛び火してきた。

初期型のランボルギーニ・ディアブロは6万8200ドル(737万円)という驚きの額で落札。(RMサザビーズ・パームビーチ・セール)
初期型のランボルギーニ・ディアブロは6万8200ドル(737万円)という驚きの額で落札。(RMサザビーズ・パームビーチ・セール)

3月初旬にアメリカで開かれたアメリアアイランド・オークションを最後に、開催自体が見合されている。

そうした中で日本のBHオークションは、3月末に予定していた東京マーチ・オークションの延期を同月初旬に発表。イギリスのオークションハウスであるボナムスは、3月半ばに「4月15日までの会場で行われるオークションを中止する」とアナウンスし、5月末からオンライン・オークションを開くことを予告している。

アメリカのRMサザビーズも5月までのオークションを中止し、その後のオークションは状況を見ながら開催の可否を決めると発表した。

パームビーチの結果 半額に値落ちも

こうした中で、RMサザビーズが新たな試みとして3月20~28日にオンラインで開催したパームビーチ・セールは、驚きの結果だった。

今年に入ってからのオークションは下落傾向にあったが、入札期間がちょうどニューヨークで感染者数が急増した時期と重なったこともあり、これまでの相場と比べて、半額から2割ほどに下がっていたのである。

人気の6MTの1997年フェラーリF355スパイダーも大きく値を下げ、5万2800ドル(571万円)になってしまった。(RMサザビーズ・パームビーチ・セール)
人気の6MTの1997年フェラーリF355スパイダーも大きく値を下げ、5万2800ドル(571万円)になってしまった。(RMサザビーズ・パームビーチ・セール)

一方で市場原理の法則通り、人気モデルの下落はわずかで、車種によっては値上がりもしていた。

具体的な例を挙げると、下記のようにまとめられる。

・1967年マセラティ・ギブリ-I:8万4700ドル(915万円)
・1997年フェラーリF355スパイダー5万2800ドル(571万円)
・1976年ポルシェ912E:3万800ドル(333万円)
・1999年ベントレー・アズール:3万3000(357万円)
・1971年ジャガーEタイプ・シリーズ2 4.2Lロードスター:6万4900ドル(701万円)
・1964年メルセデス・ベンツ230SL:3万9600ドル(428万円)
・1963年オースチン・ヒーレー3000 Mk-II BJ7:3万7400ドル(375万円)
・1973年シトロエンSM:2万9700ドル(321万円)

あたかも20年前にタイムスリップしたような額で終えたのである。

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