【最高の小型ハッチバックを探せ】スーパーミニ・メガテスト 勝利のカギは全方位の魅力 6位〜4位

2020.05.16

サマリー

ルノーとプジョー、そして日本に再上陸するオペル(ヴォクゾール)のニューモデルが出揃ったタイミングで、スーパーミニのメガテストを行いました。新型ヤリスが間に合わなかったのは残念ですが、その結果は興味深いものです。

もくじ

6位:ヴォクゾール・コルサ1.2T 100 SRi NAVプレミアム
正当化は難しい
5位:セアト・イビーザ 1.0 TSI 115 FRスポーツ
選ぶならスポーティーなモデル以外
4位:プジョー208ピュアテック100アリュール
問題は基本的要素にあり

6位:ヴォクゾール・コルサ1.2T 100 SRi NAVプレミアム

ヴォクゾール・コルサのスペック

オプション装着前の価格が高すぎる一方、それに見合ったスペースや洗練された動力性能をまったく見せてはくれない。それでも以前よりは魅力的になった。

価格:2万665ポンド(277万6000円)
標準個人リース契約月額:343ポンド(4万6100円)(デポジット:2000ポンド/26万9000円、走行距離:3万9000km/3年間)
販売:販売中
エンジン:1199cc直列3気筒ターボ
パワー:100ps/5500rpm
トルク:20.9kg-m/1750rpm
ギアボックス:6速マニュアル
乾燥重量:1090kg
0-100km/h加速:10.2秒
最高速:192km/h
燃費性能:17.0-18.5km/L(WLTP基準)
テスト時燃費:16.4km/L
WLTP基準CO2排出量:未公表
標準後席レッグルーム:630mm
後席ヘッドルーム:910mm
トランク全長/全幅:670mm、1000mm

高価格 理由は明らか

後席の住人からはレッグルームの不足に不満が出るだろう。
後席の住人からはレッグルームの不足に不満が出るだろう。

もし、今回ヴォクゾールが用意してくれたこのコルサを見て、本当にそれだけの価格に見合ったモデルなのか疑念を抱かなかったとすれば、それは単に他のライバルたちが掲げるプライスタグをよく見ていないか、徐々に進められてきたコルサの値上げ戦略が功を奏したということだろう(つまり、大した金額ではないということだ)。

今回集まったスーパーミニのなかで、オプション装着前の状態で2万ポンド(268万7000円)以上のプライスタグを掲げている唯一のモデルがこのコルサであり、リース月額が300ポンド(4万300円)を超えているのもこのクルマだけだ。

それでも、その理由は明らかだと言えるだろう。

ヴォクゾールは今回のテストに極めてハイスペックな1台を送り出したのであり、このクルマには、メーカー純正のデータ接続機能付きタッチスクリーン式ナビゲーションシステムやアダプティブLEDヘッドライト、さらにはヒーター付きシートなどが標準で装備されている。

他のモデルの大半がこうした装備をオプション扱いにしているのであり、もちろんコルサにもよりお買い得なプライスタグを掲げたモデルも用意されている。

正当化は難しい

だが、真の問題は、コルサで他のライバルたちにより近いスペックのSRiを選択し、さらにはメーカーが提供するお得な購入プランに申し込んだとしても、ヴォクゾールの主要ディーラ―で個人リース契約を結んだ場合の月額支払額は250ポンド(3万3600円)に達するのであり、これは今回集まったなかで上から3番目か4番目の支払額になるということだろう。

現時点では確かにコルサは新しく、ある面では「素晴らしい」モデルでもあるが、問題はこの価格を正当化できるほど優れているかという点にあり、申し訳ないが、個人的にはそれほどのモデルだとは思えなかった。

テスト車両の充実した装備がこのクルマの高価なプライスタグの理由だ。
テスト車両の充実した装備がこのクルマの高価なプライスタグの理由だ。

同じプジョー製プラットフォームを共有するもう1台よりも、エルゴノミクス的にはやや優れたドライビングポジションではあるが、コルサでまずに気になるのは、奥行きに欠けた狭苦しいペダル周りであり、快適性の面で足がペダルに近すぎるとともに、つねに左足をクラッチからフットレストへと移動させる動作がやり難いのだ。

さらに、トランクスペースは十分だが、後席スペースは極めて限定された空間であり、特にレッグルームはまったく不足している。

1.2Lピュアテックエンジンは力強いトルクを発揮するとともに中回転域での反応にも優れるが、このクルマのハンドリングレスポンスと乗り心地の洗練性は平均レベルであり、他のクルマであれば難なく対応出来るような路面であっても、サスペンションは足並みの乱れを見せる。

セカンドオピニオン:ヴォクゾール・コルサ

これまでヴォクゾールでは英国特有の路面に対応すべく、歴代コルサのステアリングセッティングを見直して来たが、現行モデルではオペルが採用する欧州スペックのままとなっている。

その結果、他のライバルモデルで感じることの出来るドライバーとの繋がりがコルサには欠けており、それはスポーツ・モードにしてもあまり変わらない。

 
最新試乗記

人気記事