【夢を現実に】旧型ディフェンダー愛好家、イネオス・グレナディア発表 プロフェッショナルな仕事に迫る

公開 : 2020.07.08 19:30

英国の大手化学製品メーカー・イネオスの自動車部門が、初の量産車「グレナディア」を発表。卓越した実用性を重視し、現代的な技術とパワフルなBMW製エンジンを搭載。生粋のクルマ愛好家が作るオフローダーです。

もくじ

化学メーカーが生んだオフローダー
オフロード性能と快適性を重視
レトロだが洗練されたスタイリング
見た目のためのデザインではない
シャシーとパワートレイン
スケジュールとマーケティング

化学メーカーが生んだオフローダー

text:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)

ジム・ラトクリフ率いるイネオスが、無骨な新型オフローダー、グレナディアを公開した。

1948年の初代ランドローバー・ディフェンダーの精神を受け継ぐモデルである。

イネオス・グレナディア
イネオス・グレナディア    イネオス

見た目こそレトロではあるが、グレナディアは新しく結成されたチームとブランドから生まれた、全く新しい4×4だ。

現代的なコンポーネント、最先端のパワートレイン、そして特異な目的を持っている。

最新のメルセデス・ベンツGクラスに近いサイズで、BMWの6気筒ディーゼルもしくはガソリンエンジンを搭載。

来年末に市場に出回る際には、4万ポンド(528万円)という比較的手頃な価格設定になると予想されている。

また、ショート・ホイールベース仕様が登場する可能性もある。

世界中の市場に向けて、量産を開始するには数年かかるが、年間生産台数は約2万5000台で採算がとれるという。

英国の化学製品メーカー大手、イネオスの創業者でありオーナーでもあるジム・ラトクリフは、旧型ディフェンダーの不動の愛好家である。

ジャガー・ランドローバーが2016年1月、67年に渡るディフェンダーの生産を終了した際に、彼は自分でディフェンダーの代替車を作ることを決意した。

2年前、自動車部門イネオス・オートモーティブを設立した後、友人でありヨットデザイナーでもあるトビー・エクイエをデザインチームのリーダーに迎えた。

また、元化学エンジニアのダーク・ハイルマンをCEOに任命。

オーストリアのグラーツにあるマグナ・シュタイヤーを拠点とするエンジニア集団と協力して、メカニカルの開発を担当させた。

オフロード性能と快適性を重視

ロンドン・ベルクレービアにある、ラトクリフのお気に入りのパブにちなんで名付けられたグレナディア。

発売予定日の18か月前に公開されたわけだが、その理由は、「ありふれた場所」で試験運転することができれば、100万マイルにおよぶグローバル・テスト・プログラムを完了するのが容易になるからだという。

イネオス会長のジム・ラトクリフ。生粋のディフェンダー愛好家である。
イネオス会長のジム・ラトクリフ。生粋のディフェンダー愛好家である。

このテストは昨年の冬にスウェーデンで始まっている。

その一方で、2つの新工場が建設されている。ポルトガルのシャシー製造工場と、南ウェールズの最終組み立て工場だ。

先日、AUTOCARはエクイエ、ハイルマン、コマーシャルディレクターのマーク・テナントらとのバーチャルミーティングを開催し、グレナディアについて詳しく話を聞いた。

「グレナディアについては“Built on Purpose(目的に基づく生産)”という言葉を使っています」とテナントは言う。

「我々は高水準のオフロード性能を第一に考えており、ストレートでシンプルなクルマにはストレートでシンプルな言葉を使うというイネオスの伝統があります」

「期待されるすべてのコネクティビティとディスプレイ技術を備えています。オーナーは何時間もマシンの中で過ごすことになるので、快適性も重視しました」

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