【実際に購入 オーナーのレポート】日産リーフZE1型、3年乗ってわかった最新バッテリーの驚き  容量低下の推測方法も

公開 : 2020.11.23 05:50  更新 : 2022.07.22 07:24

日産リーフの次に選ぶクルマは?

新車発表会の試乗会で、その加速性能にとりつかれ、リーフでの日常生活が始まりました。

それから9年、魅力的なEVライフを過ごすことができていますが、解消されない問題もあります。

遠出の時、充電に必要な時間は、事前にわかることなので大丈夫。しかし、充電の順番待ちは、予測が難しく、時間がない時は、辛い状況となります。

9年間乗っても残る不安は、到着して知る充電設備の使用不可です。設備の故障や施錠などで使えなかった経験があり、無事に充電が始まるとホッとします。

通常のガソリン車では、このように何か不安をもたらすことはないと思います。

また、自宅での夜間充電についても、きちんと実行されているかの心配は、多少どうしてもあります。したがって、遠出の朝は、起きてすぐに確認することになります。充電されていなかったことは、これまで一度もありませんが……。

これらの不安点などは、バッテリーの改良が進み、容量などが増えても、なくならないと思います。

これの解決策の1つは、レンジエクステンドEVにすることではないでしょうか。

特に、発電用ロータリーエンジンは、軽量/コンパクト/静かさで、EVには特に魅力的。リーフの次のクルマとして最有力です。若い時、ロータリーエンジンは憧れでした!

EVの普及が遅いのは、集合住宅の駐車場で、夜間充電することが難しいのも大きな理由です。

この問題は、近くのディーラーで無料充電できても、なかなか解決されてきていません。しかし、レンジエクステンドEVなら、これも解消できそうです。

今後、各メーカーから、いろいろなEVの発売が予定されています。どのようなEVが登場するのか、わくわくする気持ちで、待ちたいと思っています。

バッテリー容量低下の推測方法は?

バッテリー容量低下の推測方法は、3つあります。
・充電終了時に表示される走行可能距離から
・実際の走行実績からの消費電力による計算
・夜間200V普通充電による増加割合から

まず、一番簡単な方法は、充電終了時の走行可能距離による推測です。ただし、この数値は、直前の走行実績によって変わります。

したがって遠出から帰った時の値は、使わずに、日常での充電完了時の数値だけで計算します。同じライフスタイルなら、ほとんど同じ状況下での比較になります。

その結果、購入時の平均値は、約280km。3年後の今の平均値は、約266kmで、約95%の数値になっていました。

ただし、100%まで充電していない時は、100%まで充電した場合の値に補正しています。

実際にどの程度電気を使ったかを計測し、それから全体のバッテリー容量を計算する方法もあります。走行距離を電費で割ると、消費した電気量がわかります。

それと残量表示で何パーセント減ったかの数値もわかります。この2つから、全体のバッテリー容量を推測できます。

甲府の自宅から標高1000mの御坂トンネルの入口までは、約23km。そこまでの走行実績を、購入時から記録しています。購入直後のデータは、電費3.7km/kWhで、約17%消費。

このデータからのバッテリー容量の予測は、約36.6kWhとなります。

また、3年後の今のデータは、電費3.7km/kWhで、約18%消費。このデータからは、約34.5kWhとなり、購入時との比較では、約94%になっていました。

また、自宅での普通充電時間によっても推測できます。バッテリーの容量が減れば、当然充電時間は短くて済みます。ただ、この方法では、充電電流が一定であることが前提です。

100%に近づくと、その電流を制御していると思われるので、90%以下の範囲の充電の時の値を使用します。そうすれば、ある程度の精度で予測できます。

自宅での夜間200V充電は、契約上8時間の料金が安価です。なので、普段残量が20%前後になると、8時間充電しています。購入時、その充電で約61%増えていました。

3年後の今は、平均65%の増加となっています。バッテリー容量が減ると、同じ充電時間なら、その割合は増えます。この数値からバッテリー容量は、約94%になったと推測できます。

日産リーフを3台乗り継ぐ 小林薫氏が寄稿 長期レポートの前後関係

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