【詳細データテスト】アウディQ4 e-トロン 洗練の走り 中庸な動力性能 物足りないプレミアム感

公開 : 2021.07.17 20:25  更新 : 2021.07.23 23:23

結論 ★★★★★★★☆☆☆

このアウディQ4 e-トロン、2021年時点においてもっとも話題に上るEVではなさそうだ。パフォーマンスが際立っているわけでもなければ、ホンダeやヒュンダイ・アイオニック5、そして注目のルノー5のように漫画に出てくるようなデザインのおもしろみもない。

その代わり、動作面にアウディらしい円熟味や洗練性がある。実用性はすばらしく、キャビンのテクノロジーは充実。加えて、マーケットでの競争力十分なエネルギー効率と航続距離が、完成度をより高いものにしている。

結論:実用的で、快適で、効率にも優れる。しかし、プレミアム商品としては、抜きん出て優秀とはいえない。
結論:実用的で、快適で、効率にも優れる。しかし、プレミアム商品としては、抜きん出て優秀とはいえない。    OLGUN KORDAL

ところが、アウディの顧客が高い金を払う理由といっていいプレミアムな部分は、それほどでもないと感じるはずだ。キャビンのクオリティも、大胆で彫りの深いスタイルも、本当にアウディらしいとはいえない。高級車らしい外観のプロポーションに関してもそうだ。

もしも購入者がQ4 e-トロンに納得できなければ、フォルクスワーゲンスコダの兄弟車と乗り比べて、どれくらい関連が密接なのか探ってみる気など起きないだろう。それでも試してみれば、電動化時代の共用プラットフォームで、アウディのようなブランドがプレミアム性を備えたクルマ造りをするのがいかに難しいかわかるはずだ。

アウディにとって、Q4は自動車市場における戦略的に重要なパートの足掛かりであり、出発点でもある。ここから始まって、この先広がっていくのだろうが、その計画を先導するようなクルマではない。

担当テスターのアドバイス

マット・ソーンダース

インテリアの角張らせたデザインテーマは上下をフラットにした非円形ステアリングホイールにまで及ぶ。最初は好きになれなかったが、乗っているうちに好きになった。長距離を走る際には、下側の角が手を添えておくのにちょうどいいのだ。

リチャード・レーン

残念だったのは、兄貴分のe-トロンにあったボンネット内の充電ケーブル置き場を、アウディがこのQ4には用意しなかったことだ。Q4のボンネットの下には、実用に充てられるスペースがまったくない。リアではケーブルが荷物の下敷きになってしまうことも多いので、ぜひともフロントに収納部を設置してもらいたい。

オプション追加のアドバイス

エディション1とヴォルスプラングの各仕様はかなり高額なので、スポーツかSラインがおすすめグレード。40スポーツ、それも乗り心地がよくルックスが控えめな標準仕様の19インチホイール装着車がイチオシだ。これをベースに、1295ポンド(約18.1万円)のコンフォート&サウンドパックと、1200ポンド(約16.8万円)のテクノロジーパックを追加したい。

改善してほしいポイント

・フロントグリルの後付け感をもっと抑えてほしい。
・ボディ表面のデザインはシンプルにしてもらいたい。マッチョなルックスにしなくてもいいクルマというのもある。
・キャビンのディテールのクオリティを、既存のアウディ購買層が喜ぶレベルまで引き上げてほしい。

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