【大人4人でも乗れる】ミニ・コンバーチブル(3) 長期テスト 軽いウインカーレバー

公開 : 2021.10.24 09:45  更新 : 2021.12.09 16:02

登場から7年が経過し、アップデートを受けたミニ・コンバーチブル。楽しさは変わらないままなのか、英国編集部が長期テストで確かめます。

積算6541km 大人4人で小旅行

執筆:Kris Culmer(クリス・カルマー)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ローバー・ミニと比べればだいぶ大きくなったとはいえ、まだまだコンパクトなミニ・コンバーチブル。大人4人でのドライブは楽しめるだろうか。答えは、イエス。

ただし英国人の場合は特に、小柄な大人に限られる。また、快適性にうるさくない人であれば、という条件付きで。

ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)
ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)

筆者は先日、比較的身長の高い若者3名をミニ・コンバーチブルに押し込んで、海までの小旅行を楽しんだ。ドライビングポジションには犠牲が出るし、ソフトトップは開きっぱなしにする必要があったけれど。

小柄な大人や子どもなら、リアシートも大丈夫。ペットの犬も問題ないだろう。

積算6936km 斜め後方の視界

ミニ・ハッチバックの運転席からの視界は、あまり良いとはいえない。フロントガラスの左右を支える、Aピラーが太いためだ。

だがコンバーチブルは、更に良くない。ソフトトップを閉じてしまうと、分厚いファブリック面がリアシート横に立ち上がり、斜め後方の視界を奪ってしまう。

ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)
ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)

少なくともサイドウインドウを下ろすとBピラーも下がるから、少し改善される。だが、ソフトトップを閉めるということは、窓を開けたくない天気ということも多い。

積算7473km 軽過ぎるウインカーレバー

同僚へミニ・コンバーチブルを貸し出した時、スマートフォンにメッセージが届いた。「ミニのウインカーレバーは大丈夫?」と。

そう感じたのは、彼だけではない。筆者もそうだ。ウインカーレバーの中央の位置、普段の消えた状態から簡単に上下へ動いてしまう。

ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)
ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)

例えば右のウインカーを点けた後、消そうと思ってレバーを動かすと、倒し過ぎて左のウインカーを点けてしまうことがしばしばある。逆のパターンも同様。

先代のBMW 3シリーズでも、同様の振る舞いだったことを思い出した。BMWの方は、その後修正されたと聞いているのだが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    クリス・カルマー

    Kris Culmer

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

長期テスト ミニ・コンバーチブルの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事