ハンドリング by ロータス 後編 ロータスが関与したクルマ デロリアンにヴァンキッシュ

公開 : 2021.11.01 08:26

明らかになったゲイドンとの関係性

初代アストン マーティンヴァンキッシュの開発にも、ロータスが関わっていたという事実は、ここ数年で明らかになったこと。接着剤で組み合わされたアルミニウム製アーキテクチャは、確かにエリーゼのボックスシャシーと似ている。

20年ほど前のアストン マーティンは、開発機能の殆どを失っていた。トム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)がDB7を手掛けた理由でもある。ヴァンキッシュの開発は、そっくりロータスへ依頼されたらしい。

アストン マーティン V12ヴァンキッシュ(2001〜2007年/英国仕様)
アストン マーティン V12ヴァンキッシュ(2001〜2007年/英国仕様)

ヘセルのエンジニアは既に経験のあった技術を活かし、シンプルで軽量、強固なシャシーを開発。アストン マーティンはそれ以来、そのシャシーを複数のモデルへ利用した。

ヴァンキッシュはDB9へと展開し、シャシーはV/Hプラットフォームへ進化。2020年のラピード終了まで用いられるほど、優秀な内容だった。

ロータスは現在、新しいオーナーの元で次の世代へ進もうとしている。これまでのロータスのビジネスでは重視されてこなかった、エンジニアリング面での再構築にも重点が向けられている。

新しいエヴァイヤエミーラだけではない。これからも少なくないモデルが、ロータスの協力を受けて公道へ舞い降りることだろう。関与した事実は、後年に明らかになるのかもしれないけれど。

記事に関わった人々

  • 執筆

    アンドリュー・フランケル

    Andrew Frankel

    英国編集部シニア・エディター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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