482万8000kmのギネス記録 ボルボP1800 英国版中古車ガイド 北欧美人のクーペ

公開 : 2022.03.07 08:25

知っておくべきこと

英国では、ナンバー登録から40年以上が経過した、ノーマル状態に近いクルマが免税対象となる。申請すれば、車検が切れていても公道を走行できる。

ただし、P1800シリーズの多くのオーナーは大切に乗っているため、定期的なメンテナンスも欠かさないようだ。それでもボディの不適切な修復などに、後々悩まされることはあり得る。過去の整備記録などは、しっかり確認したい。

ボルボP1800(1960〜1973年/英国仕様)
ボルボP1800(1960〜1973年/英国仕様)

英国ではいくら払うべき?

5000ポンド(約77万円)〜1万4999ポンド(約231万円)

レストアが必要な、後期モデルを英国では探せる価格帯。シューティングブレークのESも出てくる。

1万5000ポンド(約232万円)〜2万4999ポンド(約386万円)

状態は良くなるが、追い追いレストアが必要になりそうな個体が中心。多くが後期のP1800 Eだ。

2万5000ポンド(約387万円)〜3万4999ポンド(約541万円)

1970年以降に生産された、かなり状態の良いP1800 Eを英国では探せる価格帯。P1800 Sも出てくる。

3万5000ポンド(約542万円)以上

ジェンセン時代のP1800を含む、1960年代に製造された上物を英国では探せる。

英国で掘り出し物を発見

ボルボP1800 S(英国仕様) 登録:1963年 走行距離:− 価格:3万5950ポンド(約557万円)

1963年に入って、スウェーデンで生産された初期の頃のP1800 S。ジェンセン時代と同じ、カウホーン・フロントバンパーを備えている珍しい例といえる

ボルボP1800 S(1963年/英国仕様)
ボルボP1800 S(1963年/英国仕様)

個人売買で、売り手はこの6年間に、2万ポンド(約310万円)以上を費やしメンテナンスしてきたという。性能と信頼性の向上のために、後期の2.0Lエンジンと電子点火システムが載せられている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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