次期マツダMX-5(ロードスター) 主力モデルとは「別物」 シンプルな走りの楽しさを追求するFRに

公開 : 2022.04.08 18:25

2024年頃の登場が予想される次期マツダMX-5について、欧州担当者は愛好家向けの性質を維持すると発言。

マツダの象徴 コンセプトは守りたい

マツダは、今後数年間でラインナップを大幅に見直し、拡大と電動化を進める一方で、歴史あるスポーツカーであるMX-5(日本名:ロードスター)の伝統を継承していく。

マツダは後輪駆動の新プラットフォームを採用した電動SUVシリーズと、マツダ3MX-30などの前輪駆動の小型プラットフォームを採用した3種類の新型EVの発売を決定している。しかし、33年前の歴史を持つMX-5がその戦略にどのように適合するかについては、これまでほとんど語られてこなかった。

次期マツダMX-5(ロードスター)の予想レンダリング
次期マツダMX-5(ロードスター)の予想レンダリング    AUTOCAR

ところが最近、マツダの欧州における商品開発・技術責任者であるヨアヒム・クンツは、MX-5は同社の成長を支える主力モデルとはまったく別に、エンスージアスト向けの魅力を引き継ぐといった趣旨の発言をしている。

「わたし達のブランドの象徴であり、常に特別な扱いを受けています。今のところ、このサイズとコンセプト、そして内燃機関によって、このクルマは永遠に存在し続けるように思われます。もちろん、いつかは電動化しなければなりませんが、この純粋なコンセプトは保ちたいのです」

重要なのは、MX-5を前述の小型車用プラットフォームに移行するつもりはなく、後輪駆動を維持するということだ。

クンツは、マツダの欧州部門はMX-5に対する影響力が弱いと語る。なぜなら、MX-5は「本社の子ども」であり、日本のエンジニアはMX-5の中核となる特性を新世代に受け継ぐことに全力を注いでいるからだという。

MX-5は他のマツダ車よりもライフサイクルが長く、「1世代で10年持つことは問題ではない」とクンツは説明する。つまり、現行ND世代の後継となる次期型は、2024年まで姿を現さないかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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