選べる3種のハイブリッド 新型レクサスRXへ試乗 5代目へ進化 500hは6速AT採用

公開 : 2022.09.15 08:25

洗練性で定評のあるSUV、レクサスRXが5代目へ一新。英国編集部が最新版の仕上がりを確かめました。

3種類用意されたRXのハイブリッド

SUV人気にあって、レクサスRXの英国での売れ行きはさほど目立っていない。2023年初頭から発売が始まる5代目は、そんな現状を改善させられるだろうか。

同社が95%新しいと主張する新型RXがベースとするのは、GA-Kと呼ばれるプラットフォームの改良版。ひと回り小さいSUVのレクサスNXも採用している。

新型レクサスRX(北米仕様)
新型レクサスRX(北米仕様)

先代比でホイールベースは60mm長くなり、左右のタイヤの間隔、トレッドも若干広げられている。しかし全長は4890mmと変わらない。

シャシー後部を強化することで、ねじり剛性を向上。サスペンションは、リア側に新開発のマルチリンク式を採用。フロント側はマクファーソンストラット式となる。

パワートレインには3種類が用意された。いずれも電動化技術が導入されているが、内容は大幅に異なる。

最も馴染みのあるものがRX 350h。2.5L直列4気筒エンジンを主軸としたレクサスでは定番のハイブリッドで、2基の駆動用モーターが組み合わされる。

フロント側のモーターとエンジンは、遊星ギアを介してドライブトレインとつながっており、走行スピードと関係なく個別に回転できる。説明すると長くなる複雑なシステムだ。

自然吸気のガソリンエンジンは190psを発生。フロント側の駆動用モーターは182psを生み出す。リア側には54psの駆動用モーターが載り、四輪駆動化されている。

駆動用バッテリーは、容量非公表のニッケル水素。システム総合の最高出力は250psで、ライバルを挙げるならディーゼルエンジン・モデルが該当する。

6速ATを採用した371psのRX 500h

新世代の本命の1つとなるのが、RX 450h+と呼ばれるプラグイン・ハイブリッド(PHEV)。内燃エンジンは先出のものと同じ2.5L直4だが、最高出力は184psと若干低い。組み合わされる2基の駆動用モーターも、RX 350hと共通している。

PHEVの駆動用バッテリーは、容量18.1kWhのリチウムイオン。システム総合での最高出力は308psとなり、EVモードを選べば電気の力だけで64km走行が可能。充電スピードは6.6kWまで対応する。

新型レクサスRX(北米仕様)
新型レクサスRX(北米仕様)

大きな駆動用バッテリーの充電量がなくなると、RX 350hに似たハイブリッドとして走る。今回は僅かな時間試乗することができたが、真夏の暑さにも負けずカタログ値へ近い距離をEVモードで走れていた。

そしてRXで注目となるのが、最も要求の強いクルマ好きのため、とうたわれるRX 500h。こちらには271psを発揮する2.4Lの直列4気筒ターボエンジンを主軸に、フライホイールが本来ある場所に87psの駆動用モーターを搭載。クラッチで両者を結ぶ。

トランスミッションには6速オートマティックが採用された。リアアクスル側には103psの駆動用モーターが載り、システム総合で371psと76.0kg-mを発揮する。

公称の燃費は、PHEVが1番優れ90.9km/L。RX 500は1番悪く12.0km/Lとなる。ハイブリッド・システム以外は、お互いに大きな違いはない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    英国編集部エディター・アト・ラージ
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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