万能ハッチをお手頃に フォルクスワーゲン・ゴルフ Mk7 英国版中古車ガイド DSGにご注意

公開 : 2022.12.22 08:25

8代目ゴルフの登場から2年。幅広い能力で訴求力の高い、すぐに乗れる7代目の中古車を英国編集部がご紹介します。

オールラウンダーと呼べる優れた能力

2013年から2020年まで販売された、7代目フォルクスワーゲン・ゴルフ。状態の良いクルマを発見できれば、お手頃に最も多能なファミリーハッチバックのオーナーになれる。

練られたパッケージングと上品なデザインが施され、オールラウンダーと呼べる優れた能力を備えていた。日常的に運転を楽しめ、クルマへ求めるすべてが詰め込まれていた。

フォルクスワーゲン・ゴルフ(Mk7/2013〜2020年/英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(Mk7/2013〜2020年/英国仕様)

エンジンは、欧州市場では1.0Lから1.5Lのガソリンターボに加えて、1.6Lと2.0Lのディーゼルターボが選べた。前者は余裕のある動力性能を叶えつつ、良好な燃費を実現。後者は、より長距離で優れた実力を発揮した。

環境負荷を気にするユーザー向けに、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)のGTEと、バッテリーEVのe-ゴルフもラインナップ。スポーツカーを追い回せるスピードを求めるドライバーには、GTIやRといったホットハッチも用意された。

ゴルフのベースグレードは、実用車として装備が潤沢というわけではない。もちろんエアコンは備わるが、ホイールはアルミではなくスチール製。余分な機能は省かれている。

SEやGTなどの中級グレードへアップグレードすれば、欧州仕様では16インチのアルミホイールにレザー巻きのステアリングホイール、電動ミラーなどを獲得。アダプティブ・クルーズコントロールをはじめとする、便利な運転支援システムも装備される。

通常のゴルフでトップグレードとなったのがRライン。潤沢な装備と、1クラス上の質感を味わえる。

普段の運転が楽しいものになる操縦性

歴代のゴルフの特徴といえるのが、通常のモデルでも適度に反応の良いステアリングを備え、機敏な身のこなしを実現していること。普段の運転も、楽しいものにしてくれる。

7代目のゴルフでは洗練性も高かった。サスペンションはしなやかで、同時代の多くのライバルより乗り心地は良い。GTIやRなら驚くほどの動力性能も得ている。高速道路だけでなく、カーブが連続する峠道を堪能できる。

フォルクスワーゲン・ゴルフ(Mk7/2013〜2020年/英国仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(Mk7/2013〜2020年/英国仕様)

インテリアは、トリムグレードを問わず好印象。ダッシュボードには高級感のある素材が用いられ、レイアウトもしっかり考えられている。主要な操作系が必要な場所に配置され、運転環境としては理想的とさえいっていいだろう。

グレードにもよるが、インフォテイメント・システムはアップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応。8.0インチのタッチモニターが備わる。

フロントシート側は、高身長のドライバーでもゆとりを感じる広さがある。リアシート側も、180cm位の大人が長時間座っても快適に過ごせる。テールゲートを開くと不足ない荷室が現れ、殆どのベビーカーを搭載可能だ。

もし沢山の荷物を運びたい場合は、ステーションワゴンのエステートを検討したい。これは、日本ではヴァリアントと呼ばれている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ピアソン

    Mark Pearson

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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