一度は乗りたい極上のスポーツカー 10選 運転にワクワクを求める大人へ

公開 : 2023.02.25 18:05

2. ポルシェ718ケイマンGTS 4.0 / ボクスターGTS 4.0

ポルシェがワンツーフィニッシュを飾ることになったわけだが、センセーショナルなスポーツカーを作り上げることにかけては、右に出るものはいないだろう。ドライバーの声に応え、2019年にフラット6を復活させる決断をしたことで、6万ポンド(約680万円)をはるかに超える718が誕生した。より手頃な4気筒がエントリースポーツモデルとしての存在感を示し続ける一方で、6気筒はハイエンドの高性能スポーツカーとして羨望の眼差しを集めている。

ポルシェ最新の6気筒ボクサーエンジンは、公道走行に求められる性能を十分に発揮しながら、素晴らしいスムーズさとレスポンス、そして8000rpmという高回転を実現しており、ドライバーに喜びを与えてくれる。6速MTは、7速パドルシフトATに比べて異常にロングフィーリングなギアリングのため、魅力に欠ける一面もあるものの、クルマとの対話において3ペダル以上の選択肢はない。

2. ポルシェ718ケイマンGTS 4.0 / ボクスターGTS 4.0
2. ポルシェ718ケイマンGTS 4.0 / ボクスターGTS 4.0

718の美しく整ったハンドリング、驚くほどリニアなレスポンス、スピードに負けないボディコントロールは、今や広く賞賛されている。並みのマシンでは太刀打ちできないようなクロスカントリーの道でも、完璧と思えるほどの走りを見せてくれるのだ。シャシー能力を超えるほどのパワーを持つスポーツカーが好きな人、あるいは癖のあるダイナミックな走りに挑戦したい人なら、GTS 4.0は「最高すぎる」とさえ思うかもしれない。いや、それは言い過ぎかもしれないが、いずれにせよ素晴らしいものである。

このリストの他のモデルと比較すると、エレガンスや高級感は少し不足しているかもしれない。しかし、その使い勝手の良さは一流で、パワートレインや乗り心地、ハンドリングなどあらゆる点で優れていると考えることができる。

3. ロータスエミーラ

ロータスにおける内燃機関の最後の砦。新型エミーラは、その両肩に多くのものを乗せて走る。そして素晴らしいことに、この新参者はエキゾチックなデザインから伝統的なハンドリングまで、数十年に渡るロータスのスピリットを完全に理解している。また、ロータスの新機軸として、前代未聞の豪華さと質感を誇るインテリアや最新のガジェットも備えている。エヴォーラよりも乗り降りがしやすく、便利な収納を備えているなど、実用性も十分。エミーラは日常的に使えるスポーツカーなのだ。

しかし、この使い勝手の良さと高級感には代償がある。エミーラの車重はロータスらしくない1440kgで、ポルシェ・ケイマンGTS 4.0よりも重いのである。トヨタ製3.5L V6スーパーチャージャーは、6速MTに助けられているものの、期待されるほどの力強さは感じられない。しかし、0-100km/h加速を4.3秒でクリアするなど、その速さは期待を裏切らない。

3. ロータス・エミーラ
3. ロータス・エミーラ

さらに重要なのは、コーナリングでロータスらしい走りができることだ。エリーゼのような軽快さはないが、優れたバランスとダンピングを備えており、他車が苦労するような路面でも呼吸するようにすいすい走る。ステアリングはクイックでフィーリングがよく、機敏にカーブに飛び込み、不安なバンプも受け流す能力がさらに自信を深めてくれる。

近々発表される4気筒エンジンの方が、実はダイナミクスでは上なのではないかという疑いもある。しかし、現在にモデルでも十分な出来栄えだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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