容姿と中身の好バランス ヒョンデ・アイオニック6へ試乗 韓国製BEVの実力を探る  後編

公開 : 2023.09.23 20:06

大胆さを過度に誇示するわけではない

そして、再び印象的なスタイリング。超高級なクラシックカーやスーパーカーと並んでも、これまでの概念を破ったようなシルエットと緻密なディティールが、人々の注目を集めることは確かなようだ。

イタリア以外の街でも、未来を象徴するサルーンとして、アイオニック6は存在感を放つだろう。それでいて、一部のモデルのように大胆さを過度に誇示しているわけではない。ひと癖あることも、確かだけれど。

ヒョンデ・アイオニック6 AWDロングレンジ(欧州仕様)
ヒョンデ・アイオニック6 AWDロングレンジ(欧州仕様)

2023年にはまだ目新しいが、ルックスの良いサルーンとして、時間の経過とともに日常の景色へ馴染んでいくのだろうと想像する。2年前に発売された、ハッチバックのアイオニック5と同様に。

アイオニック6のスタイリングが気に入らないとしても、それで構わない。ヒョンデは、マトリョーシカのような、共通したデザイン要素を持つラインナップ作りから距離をおいている。間もなくリリースされるアイオニック7には、また違った印象を抱くはず。

もう一度、概念を破るモデルが表れる。アイオニック5とアイオニック6へ続くように。

ヒョンデ・アイオニック6 AWDロングレンジ(欧州仕様)のスペック

英国価格:5万485ポンド(約913万円)
全長:4855mm
全幅:1880mm
全高:1495mm
最高速度:185km/h
0-100km/h加速:5.0秒
航続距離:518km
電費:5.9km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:−
パワートレイン:ツイン永久励磁同期モーター
バッテリー:72.6kWh(実容量)
急速充電能力:233kW
最高出力:333ps
最大トルク:61.5kg-m
ギアボックス:シングルスピード(四輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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