スバル・アウトバック 詳細データテスト クラス随一の走破性 装備やデザインは古め パワーがほしい

公開 : 2023.10.07 20:25  更新 : 2023.11.10 04:45

快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆

アウトバックはスポーティではないかもしれないが、かなり快適だ。サスペンションはソフトなだけでなく、トラベルも長いので、プライマリーライドはしなやかで、大きなバンプを越えるときでも抑えが効いていて、ふわつくこともない。

残念なのは、荒れた路面での乗り心地がかなり悪いこと。分厚い60タイヤを履いているにもかかわらず、路面の穴を踏むとガタガタして、あまりしつけのよくないところを露呈する。

WRXのDNAを見出せるクルマではないが、オンロードでの振る舞いは、オフロードを走りたいユーザーも魅了するものがある。マイナス要素を挙げるなら、低速域で落ち着きのない乗り心地だ。
WRXのDNAを見出せるクルマではないが、オンロードでの振る舞いは、オフロードを走りたいユーザーも魅了するものがある。マイナス要素を挙げるなら、低速域で落ち着きのない乗り心地だ。    JOHN BRADSHAW

大きなドアミラーが発する風切り音を別にすれば、遮音性はかなりいい。113km/h巡航での騒音値は65dBAで、より高級なボルボV90より1dBA低い。

シートもまた、快適性の助けになっている。パッドはソフトで、全体的にアームチェアのよう。また、ヒーターと8ウェイ電動調整は全車標準装備だ。ワゴンだと思うと着座位置は高いが、シートとほかの操作系との位置関係はよくできている。また、アウトバックはスポーティさを追求していないので、すべてが適切に感じられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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