大胆フェイスの中型SUV 3列7人乗りの主力モデル、改良で商品力強化 キア

公開 : 2023.11.21 18:05

・韓国キアの主力SUV、ソレントが改良により内外装を一新。
・大胆なエクステリアと最新機能を搭載したインテリアが特徴。
・エンジンは最高出力281psのガソリンターボ。PHEVも。

キアの主力SUV、大幅改良

韓国の自動車メーカーであるキアは、11月17日にロサンゼルスで開幕した国際自動車展示会「LAオートショー」で、ミドルサイズSUVのソレントの改良新型を公開した。

ソレントは2002年から韓国や欧米で販売されているモデルで、第4世代となる現行型は2020年に登場。今回の改良でスタイリングを一新しており、2024年初頭に米国、その後に欧州で発売される予定だ。

LAオートショーで公開されたキア・ソレント
LAオートショーで公開されたキア・ソレント    AUTOCAR

スタイリングにおける主な変更点はフロントエンドで、新型の電動SUVであるEV9と、大型SUVのテルライドからインスピレーションを得た意匠となっている。キアの新しいデザイン言語「Opposites United(相反するもの)」を踏襲し、「自然と人間に見られるコントラスト」を表現しているという。

新しいフロントグリルを中心に、T字型のヘッドライト、LEDデイタイムランニングライト、独立したフォグライトを備えている。テールライトは分割式だったものが上部で結合され、ワイド感を強めた。バックランプも下に移動した。

フロントグリルはEV9と同様にライトアップされる。また、スキッドプレートの装着により、SUVの「無骨さ」を演出している。

デジタルインターフェースを強化

インテリアも大きく変更された。上級グレードでは、2つの12.3インチ・スクリーンがダッシュボード上の1枚の曲面パネルに統合される。標準車には、従来型の4.3インチのインストゥルメント・ディスプレイと12.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが装備される。

キア最新の「コネクテッド・カー・ナビゲーション・コックピット」を搭載しており、主要機能にアクセスしやすい「クイックコントロール」機能や無線アップデート機能を導入したほか、処理時間の短縮を実現したという。

LAオートショーで公開されたキア・ソレント
LAオートショーで公開されたキア・ソレント    AUTOCAR

米国仕様車では、全車にワイヤレスのアップル・カープレイとアンドロイド・オートが標準装備される。3列シート、最大7人乗りのレイアウトは変わらない。

また、スマートフォンやNFCカードを使ってロックを解除し、始動することができるデジタルキーシステムも新たに導入された。所有者は簡単なテキストメッセージで他のユーザーと “キー” を共有することもできる。

運転支援システムも強化され、自動車線変更や、ドライバーの癖を学習してアクセルとブレーキのパターンを模倣するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール・システム)が導入された。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事