[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

ロードテスト アリエル・アトム4 ★★★★★★★★★★

2019.10.19

100字サマリー

とびきり速い「走るパイプ足場」が、新たなシャシーとターボユニットをゲット。色物扱いなところのあったスパルタンカーは、全方位で改良されて、このカテゴリーをリードするライトウェイトスポーツに昇華しました。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★★★★
内装 ★★★★★★★★★☆
走り ★★★★★★★★★☆
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★★★★
快適性/静粛性 ★★★★★☆☆☆☆☆
購入と維持 ★★★★★★★★★★
スペック
結論 ★★★★★★★★★★

はじめに

アリエル・アトム4という車名は、厳密に言えばこのクルマの実態を表してはいない。この英国製ライトウェイトマシンの、第4世代とは言えないからだ。

初代モデルの登場は前世紀末、すなわち2000年に、自然吸気のローバー製Kユニットを搭載し発売。数機種のバリエーションが用意され、最高で193psを発揮した。

2003年には、エンジンをホンダ製に換装したアトム2へ発展。最強モデルは304psを発生するスーパーチャージャー仕様だった。2007年のアトム3は、パワーソースを同じホンダユニットながらK20AからK20Zへ変更し、シャシーも改良された。

次のラインナップは2010年、ウイングを纏ったボディに、スズキのバイク用エンジン2基をベースとした8気筒を積んだアトムV8だ。25台限定で、15万ポンド(当時のレートで約2000万円)と高額だったが、3.0Lから507psを叩き出すそれを当時われわれは試乗して「とことんすばらしい」と評した。20数人程度で運営されていたクルーカーンの小規模メーカーは、まさに世界を打ち負かす一台を生み出したのだ。

2013年にはアトム3.5をリリース。過激すぎたV8からすればまともといえる2.0L直4はアトム3のホンダユニットの発展版で、機械過給版の最高出力は319ps。ヘッドライトが新デザインとなり、シャシーは剛性が向上した。当然ながら、走りはコンマ5に相当する程度の改善が見られ、アリエルのウェイティングリストはますますページを増やすこととなった。

と数え上げてみると、今回のテスト車は第6世代のアトムだということになる。そして、バージョン3.5との共通部品はペダルとフューエルキャップのみという触れ込みの全面刷新が図られたモデルだ。すばらしいことは間違いないだろうが、従来モデルを忘れさせるほど魅了してくれるのだろうか。乗る前から、期待は膨らむばかりだ。

 
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