[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

長期テスト トヨタ・カローラ(2) 電気自動車アレルギーへの処方箋

2019.11.04

100字サマリー

新しく生まれ変わったトヨタ・カローラ。競争の激しいファミリーカーの中で、どれほど優れた内容を備えているのでしょうか。日本ではカローラ・スポーツと呼ばれるハッチバックを、時間を掛けて英国編集部が検証します。

もくじ

積算2368km 渋滞で強みを発揮するカローラ
積算3265km 多様化するハイブリッド・システム
EVも楽しめ、高速でも有効なハイブリッド
もっとEVモードで走りたくなる
テスト車について

積算2368km 渋滞で強みを発揮するカローラ

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
東京でいう外環にあたる、ロンドンのM25号線を雨の渋滞時間に走るのは楽しいものではない。だがカローラ・スポーツの強みが発揮される。

軽いステアリングとスムーズなハイブリッドのおかげで、交通量が多い中でも運転は気を使わない。特にエンジンの始動や停止がとてもスムーズで、バッテリーのみで静かに走れることは美点だと思う。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)

積算3265km 多様化するハイブリッド・システム

英国でセルフチャージ・ハイブリッドと呼ばれるもの。特に見た目上は、無害だ。だが電動化技術の進む自動車業界の中では、議論を呼び起こす名称だといえる。イーロン・マスクの軽率なツイートのように。

このセルフチャージ・ハイブリッドという単語は、これまでハイブリッドと呼ばれてきたものに新鮮味を加えるために、戦略的に与えられたもの。エネルギー回生システムで充電されたバッテリーの電力を用いて稼働する、モーターが付いた内燃エンジンのことを指す。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)

従来式のハイブリッドを、マイルド・ハイブリッドやプラグイン・ハイブリッド(PHEV)と区別することが目的なようだ。この呼び方が、ハイブリッドが環境に優しくより電動化したイメージがあるとして、一部のEV支持者からの評判は良くないらしい。

セルフチャージといいながら、充電する手段はクルマに搭載されるガソリンエンジンのみ。このシステムはトヨタが20年間に渡って、プリウスを中心に普及させてきたハイブリッド・システムのこと。EVへのステップの1つであり、世界が急速に変化しつつある中で、行き詰まり感もある特化した技術だ。

 
最新試乗記