【今あらためて試乗】BMW Z1 量産車にない高い密度と開放感

2019.12.08

100字サマリー

きのう、たいへん多くの注目をあつめたBMW Z1の記事。こちらではZ1に試乗します。試乗したオーナーカーはエンジンを換装しています。筆者(吉田拓生)は、それを正解だったといいます。お楽しみください。

もくじ

エンジンを換装する理由
ドアを開けた状態こそ「正装」
これこそZ1のあるべき姿?

エンジンを換装する理由

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

総生産台数は8000台だが、わが国に輸入されたBMW Z1の数は100台あるのだろうか。今回出会ったZ1は1989年式なので、並行輸入された個体ということになる。

その希少性やパーツ供給の難しさを考えればガレージにしまい込んでしまうオーナーも少なくないと思われる。

この時代に既にリトラクタブルでないヘッドランプにも先見性が感じられる。キドニーグリルはバンパーと同化しており控えめな印象。微かなブリスターフェンダーがグラマラスなシェイプを作り出す。
この時代に既にリトラクタブルでないヘッドランプにも先見性が感じられる。キドニーグリルはバンパーと同化しており控えめな印象。微かなブリスターフェンダーがグラマラスなシェイプを作り出す。

しかし今回の撮影車のオーナーである張建中さんのアプローチは違っている。

外観ではホイールがインチアップされていることが特徴になっているが、中身はそれ以上のモディファイが込められている。

なんと2.5Lの直6からアルピナB3 3.3(E46)用の3.3Lの直6に換装されているのである。自然吸気のまま、最高出力は170psから一気に285psあたりまで引き上げられていることになる。

BMW Z1を一度でもドライブしたことがあれば、今回の個体がエンジンを換装している事実に納得がいくはず。

というのも、徹底的に作りこまれたZ1のシャシーは潜在能力がとても高く、これに対して325iから流用されたエンジンのパワーは心許ない。

このため90年代には、数多くのチューナーがZ1のためのチューンを用意していたほどなのである。

 
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