【今あらためて試乗】フォルクスワーゲン・ゴルフII 古すぎないゴルフ、ブーム再来の予感

2020.01.26

100字サマリー

フォルクスワーゲン・ゴルフIIに今あらためて試乗しました。1989年式、2ドア、マニュアルのCiというマニアックな個体が主役です。「タウンユースならば全く不満を感じないだろう」と筆者は感じています。

もくじ

再評価されるVWゴルフIIの価値
ゴルフボールのシフトノブ、唯一のシャレ
蘇るコンディション、再燃する人気

再評価されるVWゴルフIIの価値

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Koichi Shinohara(篠原晃一)

クルマの価格の変動は実に興味深い。

かつてWRCを席巻し、マニアの憧れを煽ったランチア・ストラトスだが、80年代の終わり頃になると、かつてのスーパースターには誰も見向きもせず、タダ同然の価格で雨ざらしになっていた個体もあるという。

無塗装のバンパーやグリル、サイドミラーがベーシック・グレードらしさを醸し出すゴルフ。角ばったシルエットの中で丸いヘッドランプが柔和な表情を作り出す。
無塗装のバンパーやグリル、サイドミラーがベーシック・グレードらしさを醸し出すゴルフ。角ばったシルエットの中で丸いヘッドランプが柔和な表情を作り出す。

だが誕生から50年近くが経過しようとしている昨今、ストラトスはコレクターズアイテムとしてもてはやされ、4000万円以上の値が付く。

ストラトスよりはるかに平凡なVWゴルフIIはバブルの頃、巷に溢れていた。BMWの3シリーズが「六本木のカローラ」であるならば、ゴルフIIはさしずめ渋谷のスターレットか?

ともあれ、一時は中古車店よりも解体屋で見かけることの方が多く、全く魅力を感じなかったゴルフIIだが、近頃街で見かけると「あ、いいな」なんて思ってしまう。

そして中古車価格を見て驚かされることになる。

ゴルフIIの専門店、相模原のスピニングガレージで現在最も高額な個体は199.8万円。ゴルフIIの新車当時が210万円~だったことを考えればこれはすごいことかもしれない。

オーナーの小野真太郎さんが6年ほど前にこのお店で購入したという今回の撮影車輛、1989年式、2ドア、マニュアルのCiというゴルフIIの中ではかなりマニアックな1台といえるだろう。

 
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