アバルト最強クロスオーバー 新型600e初公開 「スコーピオニッシマ」は240馬力

公開 : 2024.02.12 06:25

アバルト史上最強の新型EV「600e」が初公開。最高出力240psのフロントモーター、リミテッド・スリップ・ディファレンシャル、パフォーマンス・タイヤを装備。初期限定モデルとして「スコーピオニッシマ」を設定。

アバルトから電動クロスオーバー登場

イタリアの自動車ブランドであるアバルトは、これまでで最もパワフルな市販車として新型「600e」を欧州で公開した。

新型フィアット600eをベースとする高性能モデルで、アバルトにとって2番目のEVとなる。まずは発売記念として特別仕様車「スコーピオニッシマ」が1949台限定で生産される予定だ。

アバルト600e
アバルト600e    アバルト

大型のリアウイング、大径スポーツホイール、専用バンパーが採用され、アグレッシブなスタイルに仕上がっている。

最高出力240psの電気モーターをフロントに搭載し、アバルトの親会社ステランティスのe-CMP2プラットフォームをベースとした最強のモデルとなる。このプラットフォームは、ジープアベンジャープジョーe-2008、シトロエンe-C4などと共有されているが、いずれも高性能モデルの設定はない。

仕様詳細については後日改めて発表される予定だが、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルとパフォーマンス・タイヤが装着されているようだ。

このタイヤはフォーミュラEのサプライヤーであるハンコックと共同開発されたもので、「航続距離の延長」と同時に「グリップを最大化し、あらゆるコンディションで優れたレーシング・ダイナミクスを実現する」という。

バッテリーは、フィアットと同じ51kWh(使用可能容量)を使用する可能性が高いが、パワーを優先しているため航続距離は400kmから300km近くまで短縮される見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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