どの世代が好き? 歴代フォルクスワーゲン・ゴルフ(Mk1~Mk8)を振り返る 世界的人気モデル、誕生50周年

公開 : 2024.03.29 18:25

「傑作」から「失速」へ 第7~8世代

2013年に登場した第7世代は、ゴルフの系譜における最高峰と言っても過言ではない。現在では一般的となったMQBプラットフォームを最初に採用したモデルであり、ダイナミクスに磨きをかけるとともに、人間工学と製造品質、質感の新たなベンチマークを打ち立てた。

「世界最高のハッチバックがさらに進化した」と弊誌記者は書いた。第7世代ゴルフは600万台以上が生産され、第2世代以来で最も売れた世代となっている。

歴代フォルクスワーゲン・ゴルフ
歴代フォルクスワーゲン・ゴルフ

この大成功は、新型が後を追うのに苦労するほどだった。2019年11月に発売された第8世代ゴルフは、フォルクスワーゲンの “デジタル革命” の幕開けとなるはずだったが、車載ソフトウェアの不具合と世界的なパンデミックによって失速。勢いを取り戻すべく、早期の大幅改良に迫られた。

「第8.5世代」とも呼ばれる改良新型ゴルフは今年後半に発売される予定だ。最新のインフォテインメント・システムを導入し、物理ボタンを復活させるなどインテリアデザインの改善を図っている。

今後の展開については、第9世代がシリーズ初のEV専用モデルとなる予定だ。先進的なSSPプラットフォームを採用し、2028年の発売が見込まれる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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