レクサスLBX 詳細データテスト インテリアの質感は高い 意外に硬い乗り心地 モアパワーがほしい

公開 : 2024.06.08 20:25

操舵/安定性 ★★★★★★★★☆☆

パワートレインはスムースでゆったりしていて経済的だが、楽しさには欠けている。となれば、エンジニアたちがシャシーにも同じく、なめらかでリラックスしたセットアップを施したと思うのではないだろうか。

ところが、それは必ずしも正しくない。LBXは意外なほど硬いクルマで、中速域の乗り心地が思ったより忙しない。それでも、そこそこサイドウォールの厚いタイヤとうまくコントロールされたダンピングにより、乗り味は豪華で高額なクルマのそれだと感じられる。そして、はじめのうちは硬さがこのクルマにそぐわないように思えたが、走らせているうちにシャシーとの一体感が高まってくる。

シャシーはだいぶ硬めで、思ったより熱い走りが味わえるが、急加速を繰り返すとスムース志向のハイブリッドパワートレインに負担をかける。
シャシーはだいぶ硬めで、思ったより熱い走りが味わえるが、急加速を繰り返すとスムース志向のハイブリッドパワートレインに負担をかける。    JACK HARRISON

サスペンションが硬いので、攻めた走りをすると楽しめるのもまったく予想できないことではない。グリップは比較的ハードで、ノーズはかなり熱心にコーナーへ食いつく。旋回中にスロットルを抜くと、シャシーはかなり積極的に曲がりたがる。少なくとも、電子制御が入る前までは。

ロックトゥロックが2.7回転もあるのに、第一印象はステアリングの中立付近がちょっと過敏。それでも、走っているうちに慣れてしまった。しかしながら、どの程度グリップがあるかステアリング越しにしっかり感じることはできない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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