新「スポーツ・クロスオーバー」発表間近 VWと共同開発、フォード・カプリ復活へ

公開 : 2024.06.07 06:05

フォードが新型EVの発表を間近に控えている。欧州市場に特化したクーペSUVで、かつての人気スポーツモデル「カプリ」から名前を拝借するようだ。年内に生産開始予定。

新たなクーペSUV間もなく登場

フォードがかつて生産していたスポーツクーペ「カプリ(Capri)」の名が復活しようとしている。欧州市場向けのEVとしてフォルクスワーゲンと共同開発し、まもなく発表される予定だ。

新型カプリはフォルクスワーゲンのMEBプラットフォームをベースとするクーペSUVタイプのEVだ。すでに発売されているエクスプローラー(欧州仕様)の兄弟車であり、以前にもプロトタイプのテスト走行が目撃されている。

欧州で目撃された新型「カプリ」のプロトタイプ
欧州で目撃された新型「カプリ」のプロトタイプ    AUTOCAR

欧州ではプジョーe-3008、フォルクスワーゲンID.5、ボルボC40などへの対抗馬となるだろう。フォードは今年後半にドイツ・ケルンのEV工場で生産開始予定だとしている。

フォードは新型カプリを「スポーツ・クロスオーバー」と表現し、「まもなく発表される」と述べた。名称についてはまだ正式に認めたわけではないが、カプリの採用が広く報じられている。

以前に撮影されたプロトタイプを見る限り、他のクーペSUVと比べてもセダンに近い外観になりそうだ。かつてのカプリを模倣したユニークなヘッドライトデザインなど、従来型のSUVボディを採用するエクスプローラーとはかなり異なる印象を受ける。

パワートレインはエクスプローラーと共通化し、最高出力170psから340psまで3種類が用意される見込みだ。52kWhまたは77kWhのバッテリーを使用し、航続距離は約480km、充電速度は最大170kWと予想される。

カプリという名称は欧州やオーストラリア向けのクーペとして親しまれてきたが、市販車への採用は約40年ぶりとなる。

フォードは過去に生産したモデルの名称を再使用することが多い。欧州部門のチーフデザイナーであるアムコ・リーナーツ氏は以前の取材で、電動化が進む中でネーミング戦略の重要性について語った。

例えば、EVのエクスプローラーは米国市場向けの同名SUVとはまったく異なるモデルである(共通点はない)が、リーナーツ氏によるとターゲットユーザーと設計思想は同じであるという。

新型「カプリ」をユーザーがどう受け止めるのか、正式発表を待ちたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事