VW新型「タイロン」発表 高級感あるミドルクラスの7人乗りSUV 約740万円から

公開 : 2024.10.11 18:05  更新 : 2024.10.11 20:17

フォルクスワーゲンが新型の7人乗りSUV「タイロン」を発表した。事実上のロング版ティグアンであり、広い室内空間と3列シートを備えている。

3列シートの新型SUVが登場

ドイツのフォルクスワーゲンは10月9日、新型の7人乗りSUV「タイロン(Tayron)」を欧州で発表した。10日より先行販売が開始され、価格は4万5475ユーロ(約740万円)から。

実質的には新世代ティグアンのロング版であり、全長を231mm延長したものだ(全長約4.8m)。3列目シートと198Lのトランクスペースが追加されている。以前販売されていたミドルクラスのティグアン・オールスペースの後継車という立ち位置だ。

フォルクスワーゲン・タイロン
フォルクスワーゲン・タイロン    フォルクスワーゲン

新型タイロンは、マイルドハイブリッド付きのガソリンエンジン、非ハイブリッドの純ガソリンエンジン、プラグインハイブリッド(PHEV)、ディーゼルエンジンの4種類のパワートレインが用意される。

エントリーモデルは、最高出力150psを発生する前輪駆動のマイルドハイブリッド付き1.5Lターボガソリン「eTSI」だ。続く2.0Lターボガソリンの「TSI」では最高出力204psまたは265ps、前輪駆動と四輪駆動(4Motion)が選択できる。

2.0Lターボディーゼルの「TDI」は最高出力150psの前輪駆動モデルと、最高出力192psの四輪駆動モデルが設定される。いずれも7速DSG(デュアルクラッチ・オートマチック・トランスミッション)を搭載する。

現時点での最上位モデルはPHEVの「eハイブリッド」で、2.0Lターボガソリンと電気モーター1基、6速DSGを組み合わせる。合計出力204psまたは272psの前輪駆動で、電気のみの航続距離は両バージョンとも100km以上とされている。

ただし、PHEVは容量19.7kWhのバッテリーをトランクフロア下に搭載するため、7人乗りの設定はない。また、標準の5人乗り仕様ではトランク容量885Lであるのに対し、PHEVでは18Lも容量が減る。

インテリアでは、10.25インチのデジタル・インストゥルメント・パネルと12.9インチのインフォテインメント・タッチスクリーンを装備し、オプションで15.0インチのヘッドアップディスプレイも用意される。

本稿執筆時点では日本導入については確認されていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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