「ステランティス」出資の新銘柄 リープモーターC10へ試乗 力強い加速に感心 平均以下の部分も

公開 : 2024.11.05 19:05

ステランティスが出資する中国ブランド、リープモーターが欧州で発売 広々の車内空間に14.6インチのタッチモニター スムーズでパワフルな加速 平均以下の部分も 英編集部が評価

ステランティスが出資する中国ブランド

プジョーフィアットなど、14ブランドを擁するステランティス・グループと協力関係にある、中国のリープモーター。小さな電動ハッチバック、T03と、テスラモデルYにサイズの近いSUV、C10の2台体制で、欧州市場への参入が始まった。

販売を担うのは、ステランティス・グループとリープモーターによる合弁企業、リープモーター・インターナショナル社。前者が、株式の51%を保有している。

リープモーターC10(欧州仕様)
リープモーターC10(欧州仕様)

リープモーターは、シャシーから駆動用バッテリーまで、一貫して設計するというアプローチが特徴。バッテリーのレイアウトや車内空間の確保、ねじり剛性の向上、生産コストの削減などでメリットがあると、同社の幹部は主張する。

今回試乗した、スッキリとしたスタイリングをまとうC10のパワートレインは、218psの駆動用モーターと、69.9kWhのバッテリーという組み合わせ。後輪駆動で、航続距離は421kmが主張される。英国価格は、3万6500ポンド(約701万円)からだ。

広々の車内空間 14.6インチのタッチモニター

C10の車内空間は、確かに広い。後席側の足もと空間にはゆとりがあり、高さ方向にも余裕がある。ただし、乗り込むには事前のレクチャーが必要。ロックを解除するには、カードキーを運転席側のドアミラーへかざす必要がある。

荷室容量は、リアシートを起こした状態で435L。折りたたむと1410Lへ拡大できる。床面には前後へ分かれた収納があり、手前側にはパンク修理キットがしまわれている。奥側には、充電ケーブルを片付けられる。

リープモーターC10(欧州仕様)
リープモーターC10(欧州仕様)

発進前に、ドアミラーの角度調整は済ませておきたい。ダッシュボード中央に鎮座する、14.6インチのタッチモニターで該当項目を選択し、ステアリングホイール上のローラー・コントローラーで向きを変えることになる。

このローラーは、スポーク部分の左右へ備わる。通常は右側をクルクル回すと、オーディオのボリュームを変えられる。左側は、特に機能が割り振られていないようだ。

エアコンの操作も、ドライブモードの設定も、巨大なタッチモニター上で。画面のアイコンは小さく、走行中に触れることは難しい。

シートやドアパネルなどには合成皮革が用いられるが、質感はあまり良くない。価格を考えると、シートには位置を調整できるランバーサポートが欲しい。腰痛持ちのドライバーには、特に喜ばれるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    クリス・カルマー

    Kris Culmer

    役職:主任副編集長
    AUTOCARのオンラインおよび印刷版で公開されるすべての記事の編集と事実確認を担当している。自動車業界に関する報道の経験は8年以上になる。ニュースやレビューも頻繁に寄稿しており、専門分野はモータースポーツ。F1ドライバーへの取材経験もある。また、歴史に強い関心を持ち、1895年まで遡る AUTOCAR誌 のアーカイブの管理も担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、BMW M2。その他、スバルBRZ、トヨタGR86、マツダMX-5など、パワーに頼りすぎない軽量車も好き。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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