【中国で現地取材】マツダの新型EVセダン、EZ-6に初乗り!ディーラーでも生の声を聞く

公開 : 2025.01.23 11:45

現在はCX-5に次ぐ月間販売台数

試乗後には北京にある長安マツダのディーラー、『北京華日通店』にて販売現場の生の声を伺った。

EZ-6は登場初月で2445台を売り上げたが、現在このディーラーでは月10台程度を販売しているそうだ。この数は他のモデルに比べて多いそうだが、単純に新型EVというだけでなく在庫車も多く揃えているからで、工場出荷からだいたい1~3週間で購入者の元へデリバリーできているとのこと。

長安マツダのディーラー、『北京華日通店』にて販売現場の生の声を伺った。
長安マツダのディーラー、『北京華日通店』にて販売現場の生の声を伺った。    加藤ヒロト

購入者の約6割がガソリン車からの乗り換えでEZ-6を選んでいて、競合車種にはトヨタカムリホンダアコードといった日系セダンが含まれる。また、それ以外にもまったく初めてのクルマとしてだったり、BYDの低価格帯EVからのステップアップとしてだったりと、多様な需要にEZ-6は応えているようだ。

マツダは元々、運転の楽しさに直結するハンドリング性能や安全性といった点が中国でも高く評価されてきた。EZ-6ではそれらマツダ本来の良さに加え、EVであるという点や、車内空間の居住性、そして運転支援機能などの新しい要素も評価されているそう。もちろんBYDのEVに比べたら価格帯は高いが、BYDから乗り換える人はEZ-6の質感の良さを気に入っていると、ディーラーの人は語る。

中国での販売価格は13.98~17.98万元(約300.4~386.3万円)と、日系EVの中では比較的安価に設定されている。現在はマツダのラインナップの中でCX-5に次ぐ月間販売台数を誇っており、今後も伸びることが期待される。2025年1月初旬には欧州市場へ『マツダ6e』として導入することも発表され、グローバルな電動化戦略における重要な役割を担うことだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    加藤ヒロト

    Hiroto Kato

    山口県下関市生まれ、横浜在住。慶應義塾大学環境情報学部に在学するかたわら、各自動車メディアにて「中国車研究家」として中国の自動車事情について「クルマ好き」の視点で多様な記事を執筆する。また、自費出版で中国モーターショーのレポート本「中国自動車ガイドブック」シリーズも手掛けている。愛車は1998年型トヨタ カレンと1985年型トヨタ カリーナED。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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