【新型モデルY日本上陸!】イメージと違う?最新モデルに見る、着実に進化を果たしたテスラの実像

公開 : 2025.02.13 11:45

着実に進化するのが、テスラの実像

そうした要望を新型では実現したという。サスペンションを全面的に改良したことで、走行条件が厳しい悪路では振動吸収性能が51%向上しているとのことだ。

あわせて、遮音性も上がっている。風切音が20%、ロードノイズが22%それぞれ低減された。グローバルでのEV競争環境を考えると、こうしたモデルYの技術進化は当然だと言える。

テスラは市場の声をしっかり聞きながら丁寧に技術を積み上げていく企業だ。
テスラは市場の声をしっかり聞きながら丁寧に技術を積み上げていく企業だ。    テスラ

筆者は2003年のテスラ創業時からこれまで、アメリカを中心にテスラに関する取材を続けてきた。2000年代は、まだ小さいベンチャー企業であり、創業者のEVに対する熱い思いと経営状態が上手く噛み合わなかった。

それが、オバマ政権でDOE(米エネルギー省)が実施した、アメリカ国内で次世代車を生産するための補助により、数百円規模の低利子融資を受けたことが、テスラ事業の転換点となった。トヨタとGMによる合弁企業が作った北カリフォルニアの生産拠点をテスラが買い取り、EV向けに大幅な改造を加えている様子を現地でじっくり見てきた。

当初、『モデルS』を安定的に生産できずバックオーダーを抱えていたが、『モデルX』、そして大ブレイクした『モデル3』へとモデル拡大が進みながら、テスラの開発・生産能力も段階的にレベルアップしていった。

一般的に、テスラは革新的な企業として急激な技術進化を遂げたイメージがあるかもしれない。だが実際には、市場の声をしっかり聞きながら丁寧に技術を積み上げていく企業だと思う。そうした開発姿勢が、新型モデルYでも見て取れる。近い時期に、日本で新型モデルYの乗り味とハンドリングをチェックしてみたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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