【『ひひいろのこどう』で、未来を晴れに】ポケモンが監修したホンダコライドンを世界初披露

公開 : 2025.03.18 07:05

2輪自立制御技術のライディングアシストを導入

ホンダのミライモビリティですが、ポケモンのファンをがっかりさせないようにゲーム中のイメージを大切にしました。手足を動かしたいので、それはアシモの制御技術を活用しています」

そのように話してくれた萩原さんによると、ホンダらしさとして2輪自立制御技術のライディングアシスト(新仕様)を使い、カラーリングにもこだわったのだという。

平らなところを走行する前提で製作されており、リアルな手足は走行に関与しない。
平らなところを走行する前提で製作されており、リアルな手足は走行に関与しない。    高桑秀典

「バイクの色では作れず、新たに検討し、イチから作りました。顔、手、足にテクスチャーを入れ込んでいて、それのオモチャ感が出てしまい、活き活きしなかったので、恐竜を見たりして研究しました。色のグラデーションにもこだわり、2輪メンバーの職人技で、手作業にて塗装しています」

先行初披露の場を締めた坂本さんは、VR上では動いており、早く現実の世界でお披露目できるようにがんばっていると話していた。

「子どもたちはもちろん、日本中、世界中の大人も楽しみだと思います。動力は電動で、子どもを乗せることでシミュレーション。今年の夏前までには10~15km/hで走らせたいです。個人的には、トヨタミライドンと並んでいるところを見てみたいと思っています」

今回のプロジェクトは、ホンダの若きメンバーのみならず販売車両のメーカーも協力もあって8ヵ月で披露でき、日本のモノづくりで子どもたちに夢を与えられることの視座となったとも坂本さんは考えていた。既存のフローに頼らない開発手法が次に活かされるはずだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。

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