個性的すぎる超レアなクルマたち マン島自動車博物館の展示車両 40選(前編)

公開 : 2025.05.05 18:25

12:ギブス・アクア

多くの企業が水陸両用車の商業的な成功を試みてきたが、これまでのところ、非常に難しい挑戦であることが証明されている。2004年、ニュージーランドのギブス社がアクアダ(Aquada)というモデルを発表したが、わずか数台しか生産されず、跡形もなく歴史の波に揉まれて沈んだ(幸いにも文字通りの沈没はしなかったようだ)。この車両は同社のショーカーで、2021年に博物館に寄贈された。

12:ギブス・アクアダ
12:ギブス・アクアダ

13:アンフィカー・モデル770

商業的成功に近づいた唯一の水陸両用車は、1960年から1965年にかけて4000台近くが生産されたアンフィカーのモデル770だ。トライアンフ・ヘラルド1200のエンジンを搭載し、水上で時速7マイル(11km/h)、陸上では時速70マイル(113km/h)を出せることから770と名付けられた。生産は、現在BMWの主要株主として知られるクヴァント家所有の会社によって行われた。

13:アンフィカー・モデル770
13:アンフィカー・モデル770

14:デイムラー・マジェスティック・メジャー

控えめな外観とは裏腹に、1961年のデイムラー(※)・マジェスティック・メジャーは、最高出力220psの4561cc V8エンジンを搭載し、最高速度200km/hを誇った。ディスクブレーキを全輪に装備し、制動性能も優秀だったが、1960年から1968年までの間にわずか1180台しか生産されなかった。

(※:ドイツのダイムラー社ではなく、かつて英国に存在したデイムラー社のこと)

14:デイムラー・マジェスティック・メジャー
14:デイムラー・マジェスティック・メジャー

15:スズキカプチーノ

日本の自動車メーカーは、国内の軽自動車規制に適合するモデルを開発する中で、長年にわたり高い創造性を発揮してきた。中でもAUTOCARのお気に入りの1台が、657cc 3気筒ターボエンジンを搭載したカプチーノだ。写真の車両は、残念ながら亡くなられた博物館の支援者のご家族から寄贈されたものだ。

15:スズキ・カプチーノ
15:スズキ・カプチーノ

16: 修理待ち……

すべての展示車が完璧な状態というわけではない。手前は超希少なフィアット2300S、その背後はジャガーEタイプ・シリーズ1クーペだ。いずれも撮影時には修復作業が必要な状態だった。

16: 修理待ち……
16: 修理待ち……

17:フェラーリ612スカリエッティ

この博物館にはフェラーリが数台あるが、この車両は間違いなく最も目立たない存在だろう。612はフェラーリ愛好家の間でも見過ごされがちなモデルだが、それだけでなく、この個体はなんとマニュアル・トランスミッションを搭載している。612は合計3025台が生産されたが、マニュアル搭載車は199台しかなく、さらにそのうち右ハンドル車はわずか23台である。

17:フェラーリ612スカリエッティ
17:フェラーリ612スカリエッティ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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