【シャレードのラリー優勝車も登場】人気Gノーズなど名車続出!BHコレクティブル・オークション5月9~10日東雲で開催

公開 : 2025.05.05 11:45

日本でコレクターズカーを中心とする本格派オークションハウスとして活動する『BHオークション』が、5月9~10日にA PITオートバックス東雲で『コレクティブル・オークション』を開催します。上野和秀による見どころ解説です。

シャレードのワークスラリーカーが登場

日本でコレクターズカーを中心とする本格派オークションハウスとして活動するのが、ビンゴ・グループの『BHオークション』だ。春のオークションとして、5月9~10日にA PITオートバックス東雲で『コレクティブル・オークション』が開催される。

今回はBHオークションならではといえる古今東西の27台のコレクターズカーに加え、鈴鹿サーキットやフェラーリのメモラビリアのほか、コレクター向けのアイテムといえるライカを始めとするコレクター向けのカメラも用意される。

5月9~10日にA PITオートバックス東雲で『コレクティブル・オークション』が開催される。
5月9~10日にA PITオートバックス東雲で『コレクティブル・オークション』が開催される。    BHオークション

今回のコレクティブル・オークションには、超希少な出品車が用意される。ひとつはトミーカイラがBNR34スカイラインGT-Rをベースに製作した、Rシリーズの最強版となる530hpを発揮するR-zのV-スペック仕様だ。

生産台数は10数台という超希少モデルで、走行距離は2万kmをわずかに超えただけという低走行車であることも美点だ。

ふたつ目は1993年のWRCサファリ・ラリーでクラス優勝したダイハツ・シャレードのワークスカーだ。引退後はDCCS(ダイハツ・カー・クラブ・スポーツ)が保管していたものを愛好家が譲り受けて所有していたもので、当時の姿をそのまま保つタイムカプセルといえる存在だ。

さらには1981年のラリー・モンテカルロでクラス優勝したダイハツ・シャレード(G10型)も出品される。こちらはエンジン、ミッションが失われ、書類もない状態になる。

しかし、参戦時のラリープレートやマーキングが美しく残されており、インテリアもロールケージやバケットシートを始め当時の装備がそのまま備わる点は見逃せない。

ダイハツが世界のラリーフィールドで輝いていた時代の生き証人といえる1台だ。再生への条件は厳しいが、歴史の一端を手に入れられるまたとない機会と言えよう。

人気のモデルが勢揃い

コレクティブル・オークションでは、定番の人気モデルであるフェアレディはZ432に加え240ZG、Z33SチューンGTを用意。スカイラインはS54Bの2000GTBからハコスカGT-R、R32GT-Rを用意。

このほかマツダ・コスモスポーツ、サバンナGT、ホンダS600クーペ、さらにはトヨタMR-Sをベースに、スーパーGTで活躍したARTAアペックスMR-Sからフィードバックされて少数が製作された、モノクラフトGT-300バージョン1が姿を見せる。

少数が製作された、モノクラフトGT-300バージョン1が姿を見せる。
少数が製作された、モノクラフトGT-300バージョン1が姿を見せる。    BHオークション

輸入車では英国車が数多く用意されている。アストン マーティンDB6Mk-IとDB7ザガート、ジャガーEタイプ3.8Lコンペティションと420G、ロータスエランSr.1ロードスター、トライアンフTR3A、ロールス・ロイス・シルバー・クラウド、アルヴィスTE21DHCとマニアックなモデルが並ぶ。

このほかフェラーリ512BBi、ポルシェ996GT3RS、BMW2002ターボ、シェルビーGT350のほか、スーパフォーマンス製シェルビー・デイトナ・クーペ、フォード・ギャラクシー500XLコンバーチブルを用意。

また、チャリティ出品として、鈴鹿サーキットの1番グリッド路面をくり抜いたアスファルトのオブジェが出品される。1ヵ所に付き100点限定とされ、今回は鈴鹿サーキットの協力により1番グリッドのシリアルナンバー1が出品される。このアイテムの売上金(手数料は除く)は、日本赤十字社に寄付が行われる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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