2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のスーパーカー 10選 誰もが夢見る憧れの的

公開 : 2025.05.07 18:45

2. フェラーリ296 GTB

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:8点
長所:電動化V6エンジンはほぼ欠点なし 自信に満ちたハンドリング 長距離でも快適な乗り心地
短所:ミドシップ・フェラーリのエントリーモデルとしては高価 コックピットレイアウトが精彩に欠ける インフォテインメントの操作系は要改善
最大の特徴:長距離ドライブの楽しさと快適性

かつてのF8トリブート、すなわち、跳ね馬バッジを付けた最後の純ミドシップガソリンエンジン車が生産終了になったことを、一部のフェラーリファンは残念がっていた。そして多くの人が、PHEVのフェラーリは先代の魂を欠いた影のような存在になるだろうと考えていた。

2. フェラーリ296 GTB
2. フェラーリ296 GTB

「穏やかで適応性がありながら、驚くほど速く表現力豊かな296 GTBは、運転する喜びに満ちており、V6エンジンの音は圧倒的だ」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長

そうしたネガティブな前予想は、いい意味で裏切られた。フェラーリ296 GTBは、見事なまでに完成度の高い1台だ。このクルマの心臓部には、新しい3.0L V6ツインターボエンジンと166psの電気モーターが搭載され、合計出力830psという驚異的なパワーを発揮する。

そのパフォーマンスは、容赦なく、そして激しくセンセーショナルだ。加えて、電気のみでの走行可能距離も25kmと、印象的な数字を謳っている。

さらに注目すべきは、これほどのポテンシャルを秘めていながら、これほどまでに親しみやすく、魅力的なものに仕上げていることだ。

296 GTBはまさに驚異的なスーパーカーであり、電動化の進展が必ずしもドライバーの満足度の低下につながらないことを示している。

3. ランボルギーニレヴエルト

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所: V12エンジンを維持しながら電動化を実現 自然で直感的なハンドリング 十分なキャビンスペースとツーリングでの実用性
短所:45万ポンド(約8600万円)からという価格設定 控えめなデザイン 2026年の分まで完売……
最大の特徴:直線加速性能

ランボルギーニは、ミウラ、カウンタックディアブロなど伝説的なモデルを擁するV12シリーズの最新作として、電動スーパーカーのレヴエルトを投入した。

3. ランボルギーニ・レヴエルト
3. ランボルギーニ・レヴエルト

「これはAUTOCARがこれまでテストした中で最も速いスーパーカーであり、狂気的なスピードが3番目に称賛すべき点に過ぎないことが、レヴエルトの成功を物語っている」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長

ライバルがエンジンをダウンサイジングターボ化して新たな時代に適応させる中、サンタアガタのエンジニアたちは、高回転の大排気量V12エンジンを残した。なぜなら、これがなければランボルギーニのフラッグシップたり得ないからだ。

レヴエルトは、ランボルギーニが設計した最も革新的で剛性が高く、軽量なカーボンファイバー製のスペースフレームとモノコックシャシーを採用し、3基の電気モーターとリチウムイオンバッテリーの重量を相殺している。

合計出力1015ps/9250rpm を発揮し、静止状態から2.5秒で100km/hに到達、最高速度は350km/hに達する。

車重1800kgという重量級のスーパーカーだが、電気モーターの技術によってハンドリングが強化されており、指示した方向に正確に曲がる。全体として、レヴエルトは非常に高度なエンジニアリングの結晶と言える。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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