自動車史に残るフランスの名車 21選 世界を魅了した革新性と美しさ

公開 : 2025.05.24 18:25

ルノー8

1962年の発売当時、ルノー8のデザインは保守的に見えたかもしれないが、その中身は先進的だった。競合他社の間でまだドラムブレーキが主流だった当時、ルノーは全輪にディスクブレーキを採用した。サスペンションは独立懸架式で、ダッシュボードにシフトボタンを備えたオートマチック・トランスミッションも選択可能だった。

8のほとんどのモデルは最高出力53psの控えめなエンジンを搭載しているが、レーシーなゴルディーニバージョンは90psのエンジンを搭載し、最後の1300モデルは103psという驚異的なパワーを発揮した。重量が853kgしかないクルマとしては、悪くない性能だ。ゴルディーニはスポットランプと制動力を高めるブレーキサーボが装備され、白のストライプが入った青のカラーリングのみで販売された。

ルノー8
ルノー8

ルノー・クリオ

クリオの代わりにルノー5を取り上げてもよかったが、築き上げた名声においてはクリオが勝者だ。1990年の発売から30年以上経った今でも、同じ名前で生産され続けており、その人気が衰える気配はまったくない。3ドアと5ドアのボディがあり、さまざまなガソリンエンジンとディーゼルエンジンが搭載されていた。

初代クリオの中で最も印象的なのは、グループAのモータースポーツへの参戦資格を得るために2500台が生産されたウィリアムズモデルだ。ルノーがウィリアムズの成功を活かし、2つの後継車を投入して合計1万2100台ものクリオ・ウィリアムズを生産したことに、このクルマの購入者は少し不満を抱いた。

ルノー・クリオ
ルノー・クリオ

シムカ1200Sクーペ

シムカ1000セダンの堅苦しい直線ボディからクーペへの変貌は息をのむほどで、ベルトーネによるデザインと聞けば納得だ。イタリアのベルトーネはボディの組み立ても行っており、特別に改造された列車でフランスに輸送し、現地で完成させた。

当初、1000モデルはパワー不足が指摘されていたため、1967年に1200Sモデル(写真)にアップグレードされ、最高出力は以前の52psから62%増の80psとなった。クーペには全車、全輪ディスクブレーキが搭載されており、これは1000セダンから引き継いだプラットフォームの唯一の機械的アップグレードであった。

シムカ1200Sクーペ
シムカ1200Sクーペ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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