さながらグループのワークス部門 3台のサンビーム・タイガー(2) もっと好成績を狙えた実力車

公開 : 2025.06.21 17:50

ヘルト・ドゥ・イェーガー&セドリック・ドゥ・イェーガー親子

今回の3台構成のチームで、最も経験豊富といえたのがこの親子。2022年5月から、地元のラリーイベントへ挑んでいる。「V8エンジンの音は最高です。ヘッドホンは持ち込みましたが、使いませんでした」。父親のヘルト氏が笑う。

まだ20代前半の息子のセドリックは、コ・ドライバーを務めた。「ACエースでレースには出場しているんです。そこでは、父親より注目が集まりますよ。プレッシャーも楽しめるタイプなんです」

ヘルト・ドゥ・イェーガー&セドリック・ドゥ・イェーガー親子
ヘルト・ドゥ・イェーガー&セドリック・ドゥ・イェーガー親子    画像提供:モンテカルロ・ヒストリック/レネ(Monte-Carlo Historique/Rene)

カルロ・ミル氏/スティーブン・ヴィンケ氏

「数日前の大雪が幸運でしたね。タイガーのポテンシャルを発揮できました。アンダーステア傾向なので、運転しやすいです」。と話すミルは、プジョー205で2000年にレースデビュー。996型のポルシェ911では、英国のGT選手権でクラス優勝も掴んでいる。

「16ステージのうち、不調が出なかったのは4ステージだけ。でも、雪や雨といった悪条件の2800kmにも関わらず、3台で完走できたことはとてもうれしい」。と続ける。「ドライバーが違いを出せたのは、雪が降った時だけでしたね」。ヴィンケも頷いた。

カルロ・ミル氏/スティーブン・ヴィンケ氏
カルロ・ミル氏/スティーブン・ヴィンケ氏    画像提供:モンテカルロ・ヒストリック/レネ(Monte-Carlo Historique/Rene)

マキシム・カストラン氏/フィリップ・デプランケ氏

デプランケは、1997年からコ・ドライバーとして経験を積んできたプロ。モンテカルロ・ヒストリックにも10回挑んできた。「スピンしてしまいましたが、優勝グループまではあと少し。タイガーを本当に気に入りました。乗り心地が快適ですしね」

カストランも、タイガーの大ファンになったらしい。「ノーズは重いですが、パワフルで速い」。と話す彼は、ポルシェ906でスパ・フランコルシャンのイベントを走ったこともある。今回のモンテカルロでは、1ステージで最速タイムを叩き出した。

マキシム・カストラン氏/フィリップ・デプランケ氏
マキシム・カストラン氏/フィリップ・デプランケ氏

画像提供:モンテカルロ・ヒストリック/レネ(Monte-Carlo Historique/Rene)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジュリアン・バルメ

    Julian Balme

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

3台のサンビーム・タイガーの前後関係

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