アルピーヌ、高級ブランドの地位確立へ邁進 20年で「ポルシェの真のライバル」目指す
公開 : 2025.06.06 07:45
中核を成す軽量スポーツカー
ハッチバックのA290の発売により、ブランドの今年(4月末まで)の売上はすでに2倍に伸びている。A110の昨年の販売台数は4585台で、5.9%増加したが、来年初めの生産を終了する予定だ。
デ・メオ氏の言葉を借りれば、A110は「アルピーヌの911」のような存在だ。2026年のパリ・モーターショーで公開予定の次世代EVモデルには、大きな注目が集まっている。

A110のルーツは、1955年に発売された、ルノー4CVをベースとするラリー仕様の軽量クーペに遡る。現行型のデザインには、初代の要素が強く反映されている。
現行型は2018年に発売され、エンスージアストたちの関心を掻き立てた。今後はEVバージョンが大きな課題となる。
デ・メオ氏がEVの成功を確信したのは、競合他社もすべて同じ状況に置かれたからだ。規制により、少なくとも欧州では、すべてのメーカーがEVへの移行を余儀なくされている。
「EVの移行に関しては、技術がほぼ他社と同等であるということを示すチャンスと言えます。100年の差はありません」
顧客の要望や懸念もよく理解している。
「当初、EVはどこか醜く、感情に訴えかけるようなものではありませんでした。EVの技術は、実は楽しいものだということを証明できるかもしれません。洗濯機に魂を吹き込むこともできかもしれない」
まず、アルピーヌ・パフォーマンス・プラットフォーム(APP)をベースにした次世代モデルは、ポルシェ・ボクスターなどのエンジン搭載のライバル車、あるいは軽量アルミボディの現行型A110(車重1102kg)よりも軽量になると約束されている。
次に、重心を下げるとともに、荷物や2+2仕様で後部座席のスペースを確保できる、インホイールモーター技術を他社に先駆けて採用する。
また、インホイールモーターによりグリップ力を高め、瞬時にパワーを伝達するなど、これまでにない俊敏なハンドリングを目指すことができる。さらに、バッテリーを前席の下以外の位置にも搭載できるため、よりスポーツカーらしいドライビングポジションを実現できる。
そして、プラットフォームには800Vの電気システムを採用し、超急速充電を可能にすることで、航続距離への不安を軽減する。
APPは、来年から限定生産が始まる高性能ハッチバック、ルノー5ターボ3Eに初採用される。このモデルは、インホイールモーターから最大4590kg-mのトルクを発生すると言われている。




















































