見るだけで楽しいフォードのコンセプトカー 50選(前編) 華々しい「夢」のクルマたち

公開 : 2025.06.14 18:25

マスタング・マッハ1(1968年)

フォードは、1959年に発表した車輪のないシングルシートの奇妙な浮遊ポッドに『マッハ1』という名称を初めて使用したが、それから7年後、非常に低いルーフとハッチバックリアを備えたコンセプトカーにも採用した。

マスタングを改造したものだが、この写真は1968年に改良された後の姿で、どのモデルとも似ていないフロントエンドが特徴だ。一般向けに販売された最初のマスタング・マッハ1は1969年モデルで、それ以来、数多くのモデルが発売されている。

マスタング・マッハ1(1968年)
マスタング・マッハ1(1968年)

サンダーバード・サターンII(1968年)

フォードは、サターンIIを69年型サンダーバードの「未来的なバリエーション」と表現した。ゴールドの内外装をはじめとするデザインは標準モデルと大きく異なり、10年先のトレンドを予見するものだったが、内部にも多くの革新的要素が見られる。

CBラジオ、マイク、ポータブルテープレコーダーに加え、現在のカーナビに相当する原始的なナビゲーションシステムが搭載されていた。地図情報は「トリップコントロール・コンピュータカード」に保存され、センターコンソールのスロットに挿入する仕組みだった。「理論上」は、小さな画面に次の曲がり角までの距離と方向が表示されるようになっていた。

サンダーバード・サターンII(1968年)
サンダーバード・サターンII(1968年)

ギア・フラッシュバック(1975年)

ディアボーンのフォード・デザインセンターと、当時傘下にあったトリノのギア社が協力し、フラッシュバック・コンセプトを製作した。全長134インチ(3404mm)と、当時のマスタングより約3フィート短いながらも、ロングフード、派手なグリル、ワイヤースポークホイールなど、レトロなデザイン要素を多く取り入れていた。

2シーターで真珠のようなアップルグリーンに塗装され、4気筒エンジンを搭載する可能性が示唆されていたが、実現することはなく、フラッシュバックは「実験的なデザイン」にとどまった。

ギア・フラッシュバック(1975年)
ギア・フラッシュバック(1975年)

ギア・マイクロスポーツ(1978年)

マイクロスポーツは、ハッチバックのフィエスタをベースにしたギアの数々のコンセプトのうち4番目で、1978年に公開されたモデルだ。ベース車より10インチ短く、2シーター、アルミ製のボディパネル、軽量ガラス、衝撃吸収プラスチック構造を採用していた。

フォードの資料によると、マイクロススポーツは白と赤のツートンカラーだったと記載されているが、ヘリテージ・ヴォールトに掲載されている画像を見る限り、それは明らかに事実と異なる。

ギア・マイクロスポーツ(1978年)
ギア・マイクロスポーツ(1978年)

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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