見るだけで楽しいフォードのコンセプトカー 50選(後編) 「明日」を託されたクルマたち

公開 : 2025.06.14 19:25

フォード・テックスポーツ・ウィンドスター(1998年)

ヘリテージ・ヴォールトで2000年型『ウィンドスター・テックスポーツ』として紹介されているが、当時のプレスリリースでは『テックスポーツ・ウィンドスター』と呼ばれていた。初公開は1998年11月のSEMAだ。ミニバンの2代目ウィンドスターをベースにしつつ、外観はより空力性能に優れた、攻撃的なデザインになっていた。

しかし、革新的なのは車内だった。ビステオン社のハイテクなエンターテイメント機能と照明システムを採用し、フォードは「お子様連れの方には、右後部トリムパネルに組み込まれた充電式ハンディクリーナーが喜ばれるだろう」と述べている。

フォード・テックスポーツ・ウィンドスター(1998年)
フォード・テックスポーツ・ウィンドスター(1998年)

ブロンコU260(1999年)

5代目の生産終了から6代目の生産開始までの25年間、フォードはブロンコのコンセプトカーを作り続けていた。U260はほぼ直方体の形状を持ち、2021年に発売された現行型のブロンコと驚くほど似ている。

同年、ツートンカラーから赤一色に変更され、フロントエンドも若干改良されて、初めて一般公開された。

ブロンコU260(1999年)
ブロンコU260(1999年)

MYマーキュリー(1999年)

このコンセプトカーは、ヘリテージ・ヴォールトでは『MY』と大文字で表記されているが、当時のプレスリリースでは『my』と小文字表記となっている。「乗用車、トラック、スポーツ・ユーティリティ・ビークルの境界線を曖昧にする」ものだという。

ドアの配置は、少し前のマーキュリーMC4と類似しており、テールゲートの上部(リアサイドウィンドウを含む)は上方に持ち上がり、下部は後方に延長され、後部座席を折りたたむと荷室長が6フィートを超える設計になっていた。

MYマーキュリー(1999年)
MYマーキュリー(1999年)

デザート・エクスカージョン(2000年)

大型SUVのエクスカージョンをベースにしたデザート・コンセプトは、「最も過酷な天候や地形に対応するようにカスタマイズ」され、「どこへでも行ける、何でもできる究極のトラック」と表現された。

通常のエクスカージョンと同じプラットフォームに、最高出力310psの6.8LトライトンV10エンジンを搭載。フロントエンドは独自のデザインで、6人が乗れる広々としたインテリアは、耐候性にも優れていると言われた。

デザート・エクスカージョン(2000年)
デザート・エクスカージョン(2000年)

エクエイター(2000年)

エクエイターは、F-150ピックアップトラックをベースにした究極のオフロードコンセプトカーだ。「オフロードレースの影響を受けた独立懸架式サスペンション」を採用し、バンパー、フェンダー、ホイールハウス、下部のトリムパネルはケブラー製だった。

2005年9月、フォードは米国南東部を襲ったハリケーン・リタの被災者支援のため、エクエイターをオークションに出品し、赤十字社に募金すると発表した。

エクエイター(2000年)
エクエイター(2000年)

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

見るだけで楽しいフォードのコンセプトカーの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事