見るだけで楽しいフォードのコンセプトカー 50選(後編) 「明日」を託されたクルマたち

公開 : 2025.06.14 19:25

FR100(2002年)

写真は、FR100として知られる2台のコンセプトカーのうちの1台。どちらも、Fシリーズの第2世代がデビューした1953年のF-100ピックアップトラックを改造したものだ。

多くの抜本的な変更が加えられ、当時新しかった5.0LキャマーV8エンジンが搭載された。このエンジンはモジュラーユニットの派生型で、2005年にクレートエンジンとして発売された。

FR100(2002年)
FR100(2002年)

マイティF-350トンカ(2002年)

有名な玩具ブランドにちなんで名付けられたこのコンセプトカーは、フォードにとって技術革新を表現するものだった。最高出力300psのターボチャージャー付き6.0L V8ディーゼルエンジンを、同社として初めてオートマチック・トランスミッションと組み合わせたのだ。

また、ドアを開けると車高が5インチ自動的に低下するエアサスペンションも搭載され、乗降や荷物の積み下ろしを容易にする。

マイティF-350トンカ(2002年)
マイティF-350トンカ(2002年)

モデルU(2003年)

フォードがモデルUを「21世紀のモデルT」と称したのはやや大袈裟なことだったが、このコンセプトカーは確かに先駆的で、多機能なインテリアとボディパネル、アダプティブヘッドライト、ナイトビジョンディスプレイ、音声インターフェースを備えていた。

エンジンは、スーパーチャージャーと2段インタークーラーを備えた2.3Lの水素燃焼4気筒エンジンだった。出力は118psと控えめだが、このコンセプトカーのモジュラーハイブリッド・トランスミッションシステム(フライホイール、スターターオルタネーター、電気モーターの役割を兼ねる)により、連続使用で33ps、短時間で46psの出力を追加することができた。

モデルU(2003年)
モデルU(2003年)

フォーカス(2004年)

自動車市場として中国が急速に重要性を増していることを示す出来事の1つに、フォードが2004年6月の北京モーターショーで、第2世代のフォーカスを世界初公開したことが挙げられる。ハッチバックとステーションワゴンの2種類が販売される予定だったが、北京ではこの地域で最も人気のある4ドア・セダン版が公開された。

フォードはこれを『フォーカス・コンセプト』と名付けたため、この記事で取り上げているが、間もなく生産が開始されたことから、市販バージョンに非常に近いものだったと考えられる。

フォーカス(2004年)
フォーカス(2004年)

イオシスX(2006年)

2006年9月のパリ・モーターショーで初公開された際、AUTOCAR英国編集部はイオシスXについて「ステロイドを注射したプーマ」のようで、「かなりファンキーだ」と表現した。これは英国式のポジティブな意味合いの英語表現で、米国式の否定的な意味ではない。

フォードは、このコンセプトカーは「約1年6か月後にコンパクトクロスオーバー市場に参入する」という強いメッセージを意図したものだと述べており、実際、その通りになった。市販バージョンは2008年に発売されたクーガだ。

イオシスX(2006年)
イオシスX(2006年)

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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