マツダのロータリーエンジン搭載車にBMW 7シリーズも 乾いた大地に眠る廃車 38選(中編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.08.28 11:25

米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、コロラド州ラマーの『ウォラー・オートパーツ』で見つけた日米欧の逸品を紹介。中編はマツダRX-2からシボレーまでです。

マツダRX-2

RX-2は、マツダのロータリーエンジンを日本国外に広く紹介する一助となった。1970年代初頭に米国市場に登場し、従来のピストンエンジンを搭載したライバル車とは一線を画していた。12Aロータリーエンジンを搭載し、そのサイズからは想像もできないほど力強く滑らかな走りを見せたが、燃費の悪さと排気ガス問題のため人気は長続きしなかった。そのため、このクーペは現存する希少な1台である。

マツダRX-2
マツダRX-2

オールズモビル・トロネード

1966年のオールズモビル・トロネードは、巨大なV8エンジンと前輪駆動を組み合わせた最初の米国車だった。トロネード(Toronado)という名称はタイプミスのようにも見えるが、オールズモビルは意図的にこの名を選んだ。竜巻(tornado)を連想させる個性的で商標登録可能な名称であり、壮大で表現力豊かなモデル名が好まれた当時の嗜好に合う、ほどよくエキゾチックな趣を添えているのだ。

オールズモビル・トロネード
オールズモビル・トロネード

ジープスター・コマンドー

ジープスター・コマンドーは、カイザー・ジープが1960年代後半に製造したレクリエーション用4WD車の中で最も希少なバージョンである。製造は1967年に開始され、1970年にAMCへ引き継がれるまで続いた。ホイールベース101インチ(2565mm)のCJ-6をベースに、標準で四輪駆動システムを搭載し、旧型のハリケーン4気筒エンジンか、225立方インチのドーントレスV6エンジンのいずれかが選択可能だった。人気が高かったのは後者である。

フォードブロンコやインターナショナル・スカウトに対抗するために考案されたが、特にピックアップトラックモデルでは販売が伸び悩んだ。

ジープスター・コマンドー
ジープスター・コマンドー

AMCペイサー – 1976年

AMCペイサーは1970年代で最も大胆なデザインの1つであり、コンパクトなボディサイズでありながら室内空間を最大限に確保するため、金魚鉢のようなキャビンが採用された。当初はロータリーエンジンの搭載が予定されていたが、その計画が頓挫したため、代わりにAMCの直列6気筒エンジンを搭載することとなった。

この1976年式の個体も258立方インチのエンジンとオートマティック・トランスミッションを積んでおり、1999年にヤードへ納入された際もまだ走行可能だった。ガラス類の状態も良く、下回りも堅牢なため、今日でもレストアのベース車として有用だ。エンジンとトランスミッションは動作し、錆も比較的少ない。ただし、内装はとっくに使い物にならなくなっている。新車当時は不格好で、流行遅れと見なされていたが、その後、意外にもクラシックカーとして再評価されるようになった。

AMCペイサー - 1976年
AMCペイサー – 1976年

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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