プジョー新型『e-208 GTi』発表 280馬力の高性能モデル 足回りも強化、専用デザイン採用

公開 : 2025.06.16 18:45

機敏な走りを追求 ガソリン版も開発検討中

バッテリーにも手が加えられた。54kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーは標準モデルと同じだが、耐久レース用車両の9X8で開発されたソフトウェアを使用し、高負荷時の温度上昇を抑え、エネルギー回生効率を向上させた。

1回の充電での航続距離は350km。最大100kWのDC充電器に対応し、30分以内で20%から80%まで充電できる。

新型プジョーe-208 GTi
新型プジョーe-208 GTi    AUTOCAR

ステランティスのモータースポーツ事業担当上級副社長、ジャン=マルク・フィノ氏は、「新型プジョーe-208 GTiは、当社の豊富なレースの経験を活かし、パフォーマンスとイノベーションへの取り組みを体現しています」と述べている。

フィノ氏は、初代205 GTiおよび後継車の206 GTi 180の開発に携わった元エンジニアで、新型208 GTiにおいては「プジョーのGTiらしい俊敏性とステアリングフィール」を継承すると付け加えた。

現時点ではEVのみが販売される予定だが、ガソリンエンジン車のバージョンも検討されている。しかし、プジョーのCEOであるアラン・ファヴェイ氏は以前、AUTOCARの取材に対して、GTiの展開は顧客からのフィードバック次第だと述べていた。「まずはe-208から始め、皆さんのご意見、そしてもちろんお客様の声にも耳を傾けていきます。208 GTi以外のバリエーションが登場する可能性は排除しませんが、現時点ではその点に関する計画は一切ありません」

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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