ウェッジシェイプの隠れた先駆者 ボンド・バグ 700ES(1) 誕生は半世紀前でも未来のクルマ?
公開 : 2025.07.27 17:45
リライアントの技術を展開した3輪車
グレートブリテン島中西部、プレストンに拠点を置いたボンド社と、中部のタムワースに構えていたリライアント社が統合したのは、1969年2月。新たなオーナーの事業基盤へなじまず、ボンドは1968年に売却されたのだった。
その後、リライアント・グループが誕生。それまでボンドが提供していた3輪自動車、875の生産は終了し、リライアントの技術を展開したバグが発表される。旧ボンドの工場は1970年7月に閉鎖され、タムワースの工場でバグは生産された。

デザインしたのは、工業デザイナーのトム・カレン氏。ロンドンの美術学校を卒業すると、フォードへ入社。フィリップスなどの家電メーカーで手腕を発揮するが、1962年からはデイビッド・オグル氏が創業した、オグル・デザインを率いている。
テーマは極めてシンプルなボディを作ること
カレンが、晩年に書き残している。「1962年にデイビッドさんが交通事故で亡くなり、オグル・デザインへ加わりました。翌年から、リライアントでシミター・クーペの開発へ参画。2シーターで3輪の、スポーツカーの製作を提案したんです」
「当初は興味を示してもらえませんでしたが、ボンドの買収で運命は変わりました。スポーティーな2シーターを作るため、リライアント・ロビンのシャシーを短縮した仕様の開発が任されました」

「自ら決めたテーマは、極めてシンプルなボディを作ること。また、ボディパネルの数を可能な限り少なくし、アンダーカットなしで成形型から取り外せること。フラットなフロントガラスと、シングルドアにすることでした」
試作車はローグと命名。オグル・デザインの、プロジェクトへかける熱意が現れていた。
この続きは、ボンド・バグ 700ES(2)にて。


































































































